2025/01/02(木) 01:42
不動産のアップサイクルとは-3つのパターンと手法-
アップサイクルという言葉をよく耳にすることが多くなってきました。
なんとなく感覚的に良いことなのはわかりますが、具体的にはどういったことなのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
中でも不動産のアップサイクルとなると、どういった種類があるのか、どういった観点でのものが必要なのかというのが気になりますよね。
今回は、特に不動産に関係する3つのパターンからご紹介したいと思います。
アップサイクルとは
アップサイクルとは、従来であれば捨てられていたものに価値を見出して活用することです。
もとの物よりも価値を高めるというのがポイントで、もとの物よりも価値を下げて結局はゴミとなってしまうような流れをダウンサイクルと言います。
たとえば、着なくなった服を雑巾として使うみたいなことですね。
リサイクルというのは、物をもともとの素材にして、再度活用するもので、それとも少し違います。
アップサイクルは、素材に戻すことなく、もともとの物を活かして活用する点がポイントです。
不動産のアップサイクルは3パターン
不動産のアップサイクルは3つのパターンがあります。
- 既存の建物のアップサイクル
- 建物の中にある家具などの残置物のアップサイクル
- 建物を壊した際の廃材のアップサイクルです。
既存の建物のアップサイクル
1つめは、既存の建物のアップサイクルです。
古民家を活用して宿泊施設にしたり、レストランにしたりというのは典型的な例ですね。
最近は移住者向けだったり、インバウンド向けだったりという観点でアップサイクルが進められている事例が増えてきました。
リノベーションを伴うことが多く、一定程度の初期投資を行っていることが多いです。
残置物のアップサイクル
2つめは、家の中の家具などのアップサイクルです。
建物をリノベーションする際には、以前使っていた際の布団や仏壇などは廃棄する場合がほとんどですが、それらを活用する方法です。
既存の仏壇をコンパクトにして複数の家庭で使えるようにしたり、テーブルやタンスなどを塗り直して利用するといった方法があります。
まだまだ事例としては少ないですが、古い古民家には良い木材を使った家具が多かったりするので、今後、この分野は可能性が広がるのではないかと思います。
廃材のアップサイクル
3つめは、建物を取り壊した後に出てくる廃材のアップサイクルです。
管理ができないということで取り壊しになる家も一定程度ありますが、その廃材を利用して倉庫を作ったり、家具を作ったりということが考えられます。
古い家でも、ハリはしっかりしていて、資源としては十分に価値があることが多いです。
もちろん、解体事業者の方からすると、それを活用できるように残したまま解体するのは難しいため、費用が余分にかかってくると思います。
それ以上の付加価値の出せる商品に仕上げられるかとなると、なかなか難易度は高そうです。
アップサイクルは、サーキュラーエコノミーやエシカル消費、SDGsの観点から注目が高まっており、今後も需要が増えていく分野だと考えています。
不動産もアップサイクルを活用して、無駄のない社会を実現していきたいですね。
住まいを見つけるには、リノベーションなどでその先も見据えた住宅を考えるのも一つの手法です。
リノベーション以外にも、さまざまな付加価値の付け方があり、私たちは特にコミュニティを大切な価値として位置づけています。
移住やリノベーションなども含めて、お気軽にご相談ください。