2024/12/05(木) 03:59
サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久とは:入学前に把握しておくべきこと
ここ数年、佐久市周辺には私立の小学校が新設され、教育移住の方も多くいらっしゃるようになっています。
2019年に佐久穂町に大日向小学校。
2024年に佐久市臼田地区にさやか星小学校。
同じく2024年には佐久市の中込地区にサミットアカデミーエレメンタリースクール佐久が設立されました。
こちらは、佐久長聖中学・高等学校を運営する学校法人長聖が開校した私立の小学校です。
佐久長聖小学校とも言える学校かと思います。
これまで佐久地域には英語教育を中心としたグローバルに活躍できる人材育成を目指した学校というのは少なかったので、うれしいですね。
今回は、学校の概要についてお知らせするとともに、入学前に把握しておくべきことについてご紹介します。
サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久とは
概要
開校:2024年4月
所在地:長野県佐久市岩村田3638
1学年定員:30人
費用
項目 | 金額 |
---|---|
入学検定料 | 20,000円 |
入学金 | 200,000円 |
施設費 | 100,000円 |
制服等費用 | 約70,000円〜90,000円 |
iPad費用 | 別途 |
授業料(年額) | 600,000円 |
教材費 | 実費 |
給食費 | 約6,500円 |
光熱費(年額) | 10,000円 |
目指すもの
グローバルジャパニーズを育むことが目指すものだとされています。
具体的には、
- 日本人としての資質を身につけること
- グローバルに活躍できる、スキルとマインドを兼ね備えること
そして、その結果
世界の舞台で自分らしく地球に貢献できること
を目指しています。
具体的には、マインドとスキルの2方面からの教育になります。
マインドは
- 日本人特有の奥ゆかしさやおもてなしなどの美しい心を持つころ
- 必要な場面では欧米の方々のように堂々と自分の意見を主張することができること
スキルは
- 国際化に対応した英語力
- 課題を解決していく力(探究力、情報処理能力、思考力、判断力、創造性、協調性、コミュニケーション能力など)
を得ることを目指しています。
3つの学びの特徴
サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久は3つの学びの特徴があります。
- 毎日笑顔で登校できる学校
- 英語のシャワーを浴びる学校
- 探究的に学ぶ学校 です。
毎日笑顔で登校できる学校:子どもたちへは自由を。学校はそれを支えるための愛を。
毎日笑顔で登校できる学校となるために、教育理念を自由と愛としています。
子どもたちへは自由な環境を提供しましょう。
学校はそれを支えるために愛を提供しましょう。
といった考え方かと思います。
具体的に、子どもたちへの自由はどういうところに現れているかというと、3つの取組みがあります。
1. 子どもたち自身が学校を創っていくというスタンス
たとえば、どういった行事を行うか、どんなクラブ活動があったら良いかといったことも含めて子どもたちが考えていきます。
2. ジェンダーレスの制服
誰もが自分らしく生活できるようにといった思いから採用されています。
3. 廊下との壁がないオープンスタイルの開放的な教室
枠にとらわれないことで、子どもたちの心の壁や、クラス・学年の壁など、すべてが取り払われ、みんなが笑顔で自由に過ごすことができる学び舎になることを目指しています。
一方で、何もない自由というのは、子どもたちにとっては困難や失敗に直面するかもしれません。
その中で、失敗から学び、成長しようとすることに共感をすること。
また、温かく見つめ強く支援することを学校が担うことで、子どもたちの成長につなげていくことを目指しています。
そういったスタンスのことを愛と表現しています。
英語のシャワーを浴びる学校:英語を楽しく、日常で使う環境に
英語のシャワーを浴びる学校、その言葉から英語にあふれた環境だということが感じられますが、具体的に3つの取組みが行われています。
1. 担任の先生が日本人教諭とインターナショナルスタッフの2名体制
両方の先生がいることで、日本語でも英語でもどちらの言語でも過ごせる環境が作られています。
2. 毎朝15分の英語を使ったアクティビティの時間
英語で歌を歌ったり、ゲームをしたり、することで英語に親しむだけでなく、英語が楽しいという環境が提供されています。
3. 英語を学ぶのではなく、英語を使って学ぶ教育
いわゆるイマージョン教育と言われるもので、算数や理科は日本語の検定教科書を英訳したものを活用します。
入学したばかりで英語についていけるか不安という場合もあるかと思いますので、低学年の授業は30人のクラスを2グループに分けた少人数で行う形でスタートします。
探究的に学ぶ学校
AIやロボットで解決できる問題が多くなる中で、これからの時代は独創的な創造力が必要とされます。
そのために5つの取り組みが行われます。
- 課題解決型学習
- STEAM教育
- 地域や企業との連携
- ICT教育
- 海外研修プログラム(6年生時)
※STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Mathematics(数学)を統合的に学習するSTEM教育に、さらにArts(芸術・一般教養=創造性)を統合し、各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育手法
サミットアカデミーの由来
校名には「学舎の頂点」を目指そうという思いが込められています。
- Summit(頂点)を「長(た)ける」
- Academyは古代ギリシアの哲学者たちが「英知を学んだ聖なる場所」であることから「聖」
ととらえて、長聖としての意味も含めているようです。
入学前に把握しておくべきこと
通学:中高生は電車で通学。軽井沢方面はスクールバスはあるも、送迎は車が基本。
サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久は、佐久長聖中学、高等学校と同じ敷地の中にあります。
中学生、高校生はJR小海線の岩村田駅から通っている人もいます。
歩くと大人の足で約30分、自転車だと10分ぐらいでしょうか。
また、電車は本数が少ないので注意が必要です。
スクールバスも軽井沢方面から学校の間でのものがあるようですが、片道30分以上毎日乗ることになると思います。
学校近くに暮らして徒歩、もしくは車での送迎が基本になるのではないでしょうか。
住まい:便利な佐久平駅周辺か、自然豊かな環境か
入学した後に学校に通うのにおすすめ順でエリアをご紹介したいと思います。
佐久平駅周辺:利便性と送迎時間が短いことが強み
生活の利便性では、岩村田駅の隣の新幹線佐久平駅周辺がダントツです。
家賃は高めですが、送迎の時間も短くてすむため、佐久平駅周辺が一番良いのではないでしょうか。
学校周辺:何と言っても徒歩で歩いて通える
徒歩圏内で通えるという点では、学校周辺を希望される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、周辺は賃貸できる物件があまりないので、見つかってもすぐに埋まってしまう状況です。
最近は移住する方が多いので、佐久エリアの物件全般に言えることですが、見つかったらラッキーと思っていただくと良いと思います。
生活には車は必須なので、駐車場があるかどうかは確認しましょう。
中込・野沢エリア:車で20分は地方では当たり前。自然環境が豊かに
車で20分程度の圏内だと住宅の選択肢も大きく広がります。
中込・野沢エリアは新幹線駅ができる前の佐久市の中心地域で、一軒家の住宅も多いです。
佐久平駅周辺も十分自然は感じられますが、このあたりに来るとちょっとした畑を自分たちやってみるといった機会もたくさん出てくると思います。
軽井沢駅周辺:やっぱり軽井沢!という方向け
スクールバスが出ているということなので、軽井沢に暮らしながら通学ということも可能です。
軽井沢ブランドは魅力的ですよね。
一方で軽井沢は観光や別荘として利用される方が多いので、暮らすなら佐久といった声が聞かれるのも多いところです。
気候の点でいうと、軽井沢は標高が1000メートルぐらいなので、冬は寒く、夏は湿気が多いといった環境です。
佐久市も標高は700メートルほどなのですが、寒さは若干やわらぐのと。雪が少ないというのは大きなポイントかと思います。
雪かきの手間というのは、寒い地域ならではですね。
いかがでしたでしょうか。
佐久市はライフスタイルに応じた住まいの選択がいろいろあるので、迷ってしまうかもしれません。
そういった相談も含めてお話させていただければと思いますので、お気軽にお声かけください。