ホームブログ記事一覧聞く力を大切に、地域と移住者をつなぐ|佐久市で移住者をサポート|ホシノマチ不動産 牧原沙織さんの想い
ホシノマチ不動産とは

2025/10/17(金) 04:36

聞く力を大切に、地域と移住者をつなぐ|佐久市で移住者をサポート|ホシノマチ不動産 牧原沙織さんの想い

牧原

「お客様の話を聞ききることが、私の仕事の一番大切な部分です。」そう語るのはホシノマチ不動産の牧原沙織さん。

ずっと「家」に関する仕事を続けてきた彼女が、2021年に佐久市に移住して来て、宅地建物取引士として、移住者と地域をつなぐ役割を担っています。

今回は、そんな彼女の想いと人となりにせまりました。

牧原沙織

プロフィール •宅地建物取引士 •これまでの経歴:  ハウスメーカー(インテリアコーディネーター) → ビンテージ家具屋 → 木工専門学校 → 家具工房・工務店勤務 → 佐久市へ移住 → 不動産会社勤務 → 現職

家具から不動産へ。住まいと歩んできたキャリア

佐久に移住してから不動産会社に勤めて、不動産の仕事に惹かれるようになりました。

それまでもインテリアコーディネーターの資格を活かして仕事をしていたのですが、こんな形で住まい全体をコーディネートできると良いなと思い始めたんですね。

理由あって、その会社は退職してしまったのですが、不動産の仕事をしたいなと思い、宅建の資格を取ろうと思いました。

一方で、ホシノマチ団地の代表から「移住者のための不動産会社を作りたい。」という話も聞いていました。

そこで、資格が取得できたことを伝えたところ、ではスタートしてみようというのがきっかけです。

聞く力こそ、不動産に必要なスキル

私は話すことより聞くことのほうが得意だという認識があります。

以前務めていた会社でもお客様と商談しながらわかりやすい資料を作るのが得意でした。

契約書の作成の段階でも抜け漏れの無いものをしっかりと作成し、評価をいただいていました。 実際、不動産の仕事でも、そこが一番大切だと感じています。

というのも、空き家の売却に相談される方がいらした際にも、ただ売れれば良いと思っているわけではなく、所有者の方の意向を理解した形での処分が大切だと感じているからです。

家を借りる、買う場合もそうです。

主に移住希望の方々の相談を受ける事が多いのですが、どういったことをしたいのか、住んだ後の理想の生活までを聞いておかないと、家は良いけど、やりたいことができなかったとなってしまうかもしれません。

引っ越しは大きな決断ですし、また引っ越すとなると心理的にも肉体的にも大きな負担です。

そういった失敗がないようにするためにも、話を聞くということの大切さを実感しています。

「山がかっこいい!」佐久で見つけた暮らしの快適さ

私は夫がホシノマチ団地のスタッフとして勤めることがきっかけで佐久市に来ました。

それまでも長野県内で暮らしていたのですが、佐久市に来ることはほとんどなく、情報もほとんど持っていませんでした。

そんな私が佐久市に来ての第一印象は「山がかっこいい!」でした。

もう佐久市に来て4年以上になりますが、湿気が少なく、快適だなと感じています。

生活面でも困らないし、打ち込める仕事もある。

これからもずっと住み続けたいなと思っています。

ホシノマチ不動産らしさ

私たちは、物件のデメリットも含めて、正直にお伝えするというのが「私たちらしさ」ではないかと思っています。

こういうスタンスは、もしかしたら会社の経営にとってはあまりプラスにはならないかもしれません。

しかし、デメリットを伝えずに暮らし始めてから「思っていたのと違った」となってしまっては移住者の方々にとっても不幸です。

せっかく佐久エリアに来てくれるのであれば、長く暮らし続けてもらいたい。

そういう想いで物件紹介をするとなると、自然とそういうスタンスになってしまうと思います。

なので、無理にすすめることはしません。

私たちのところにご相談にお越しのお客様は、地域への理解をいただいている方が多く、大家さんからも「良いお客さんを紹介してくれてありがとう」と言っていただいています。

これから目指すこと

地元の方に喜んでもらえる不動産屋さんになりたいですね。

今、移住をした方々が増えているので、移住者同士のつながり、交流というのは増えていると思います。

一方で、地域の中には、移住者はやはり移住者で、いつか他の地域に行ってしまうのではないか、ずっと暮らしている人の気持ちはわからないのではないかと距離を置いてしまう人もいるというのは事実です。

佐久市で移住者が増えてきたというのも、ここ数年の話です。

そのため、移住者ともともと暮らしていた人たちとの間のギャップというのはまだまだ存在します。

私たち自身も移住者ですが、だからこそ、地域の方々と信頼関係を作っていくためにはどうしたら良いかということを身をもって感じてきました。

そういった経験を活かして、そのギャップを埋めることに少しでも貢献できればと思います。

そして、移住者だけでなく地域の方も含めて住み続けられるまちづくりに貢献していけたらと考えています。

実は、ホシノマチ不動産のミッション、ビジョン、バリューというのは、代表と私で考えました。

当時は、移住者に寄り添うんだということを全面に打ち出していたのですが、活動をしていく中で、当初のミッションであった「移住者が住み続けられる地域づくりに貢献する」というのはある程度達成できてきたのではないかと感じています。

だからこそ、次は移住者だけでなく、地域の方々も含めて住み続けられる地域づくりに貢献する。

そんな地域を目指していきたいと思います。

インタビュアー(恩田真紀子)から

ホシノマチ不動産の話を聞いた時、

  • なぜ途切れることなく移住相談者が訪れるのか?
  • 普通ならお断りするような物件をどうして再生させることができるのか? 常々不思議に思っていました。

今回のインタビューを通して、沙織さんの

  • 聞く力(ヒアリング能力)
  • お客様に正直であろうというスタンス
  • 地域のビジョンへの想い があることが、その理由なのではないかと思いました。

また、沙織さん自身が、住宅販売からインテリアコーディネーター、木工製作を経て、不動産のフィールドへというキャリアを持っていることも活かされていると思いました。

さまざまな「家」にまつわる経験を重ねてきたことで、佐久市に移住したことがきっかけに「地域と移住者をつなぐ不動産屋」という新たな活躍の場に出会いました。

どんな物件でも必ず「ほしい」という人がいる。

そういった方々の出会いをつなぎ、それが持続可能なまちづくりにもつながっていくのだなと思いました。

LINE友だち追加