2024/02/16(金) 23:57
さやか星小学校とは:入学前に把握しておくべきこと
新しくできたさやか星小学校が気になるといった方も多いのではないかと思います。
ここ数年で長野県、特に佐久市周辺では小学校が新設されることが多く、教育のための移住という方も増えています。
佐久市では隣の佐久穂町に大日向小学校が2019年に開校されました。
2022年には大日向中学校も新設されました。
2023年には佐久市の臼田地区の小学校が統合されて、臼田小学校が新設されました。
そして、その統合によって閉校になった小学校の1つである青沼小学校は私立の小学校として2024年4月から運営がはじまることになりました。
その名もさやか星小学校。
今回は、さやか星小学校についてご紹介するとともに、周辺で小学校が新設されるにあたって、把握しておくべきことについてご紹介します。
さやか星小学校とは
概要
開校:2024年4月
所在地:佐久市入澤152-1(旧 佐久市立青沼小学校)
目的:児童一人ひとりのニーズを把握し、すべての児童に適切な個別学習・指導を実現するインクルーシブ小学校の実現。
1学年定員:28人
設置者:学校法人 西軽井沢学園 理事長 奥田 健次(おくだ けんじ) 平成 30 年4月~ 学校法人西軽井沢学園理事長 就任
校長:青木 高光(あおき たかみつ) 令和4年4月~ 長野県長野養護学校 教諭 長野県 ICT 活用推進リーダー長 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 特任研究員
費用
項目 | 金額 |
---|---|
入学検定料 | 30,000円 |
入学金 | 300,000円 |
授業料(年額) | 750,000円 |
*専修学級併用料(年額) | *200,000円 |
施設費・教材費(年額) | 186,000円 |
*併用料は専修学級利用者のみ
- 体操服、給食費、個人用iPad 等の費用は別途となります。
学校名にこめられた思い
すべて個性の異なる子どもが他者を尊重しつつ、希望の星が指し示す道を歩み、平和と栄光の道を歩んでほしいという願いを込めて、「さやか星小学校」と命名。
讃美歌でクリスマス・キャロルの「さやかに星はきらめき」(英: O holy night)の歌詞から着想を得ています。
教育の特徴
さやか星小学校の教育は、学校生活に悩む子どもを生み出すのは、子ども自身ではなく、環境にあるという考えが基本になっています。
さやか星小学校の教育の特徴は3点です。
1つは、デジタルによる個別プログラムを提供すること。
2つめは、行動分析学を活用すること。
3つめは、いじめを放置しないインクルーシブ教育を行うことです。
そして、これらはこれまでの教育のあたりまえを疑い、変えていくというスタンスから実践されるものです。
学習のあたりまえを変える:デジタルによる個別プログラムの提供
これまで、学習はみんな同じものを、同じペースで学ぶというものでした。
それは、教室で先生が教えるというスタイルから変えるのがなかなか難しい状況でした。
さやか星小学校では、デジタルテクノロジーを活用することで、一人ひとりのペースや得意不得意に合わせたオーダーメイドの授業を行います。
この独自プログラムによって、得意を伸ばすことに力を入れます。
評価のあたりまえを変える:行動分析学の活用
これまでは集団行動の中で、問題行動を減らす形の教育でした。
さやか星小学校では、子どもに望ましい行動を具体的に決めておきます。
そして、それができたときに褒めることで、ポジティブに行動を変えていきます。
望ましい行動を増やすという考え方です。
スクールワイドPBSという教育メソッドと言われています。
子どもの対人関係のあたりまえを変える:いじめを放置しないインクルーシブ教育
これまでは、子ども同士の問題は子ども同士で解決するといったスタンスがとられてきました。
しかし、子どもだけでは解決が難しい問題もあるのではないでしょうか。
いじめの原因はそこにあると考えます。
そのため、未然にいじめを防ぐために大人が取り組む3Rプログラムを導入します。
これは、いじめ予防のために大人がとるべき行動を定めたものです。
3R:Recognize(認識)、Respond(対応)、Report(報告)の3つが決められています。
対人関係を子どもだけで学ぶのではなく、教職員や保護者も含めて大人と一緒に学んでいくというのが特徴です。
障害を持つ、持たないなども含めた多様な子どもたち同士での対人関係を学ぶ機会を作ることで、インクルーシブ教育を実現していきます。
※インクルーシブ教育:多様な子どもたちが地域の学校に通うことを保障するために、教育を改革するプロセス
設置者:西軽井沢学園とは
さやか星小学校を設置するのは、学校法人西軽井沢学園です。
2017年にできた学校法人で、サムエル幼稚園を運営しています。
場所は佐久市の隣の御代田町にあります。
所在地:北佐久郡御代田町塩野3180番地558
入学後を見据えて把握しておくべきこと
車は必須!佐久平駅周辺とそれ以外では大きな差
佐久市は人口が約9万人のまちですが、そのエリアは広大です。
そのため、端から端まで行くとなると、車でも1時間ぐらいかかります。
中心は新幹線の駅のある佐久平駅周辺ですが、その近辺はお店も多いです。
それ以外の地域も合併前の市町村単位で中心市街地が形成されていますが、生活するには車は必須だと考えていただいた方が良いと思います。
電車やバスといった公共交通手段もありますが、本数が少ないです。
平日日中は1時間に1本、1日に数本というところがほとんどです。
青沼地区の買い物:さやか星小学校(旧青沼小学校)の立地
さやか星小学校は、長野県佐久市入澤152−1にあります。
旧臼田町のエリアは佐久総合病院があるJR小海線の臼田駅周辺が中心市街地なのですが、そこから1駅隣の青沼駅周辺エリアです。
この地域の人たちはほとんど買い物はツルヤ臼田店かと思うので、車が必須かと思います。
住まい:歩いて通える距離の物件は限りがある。寒さ対策に注意
青沼地区は空き家も多くなってきていますが、賃貸に出している物件は少ないのが現状です。
また、古い一軒家にいきなり暮らすというのはあまりおすすめしません。
その理由は、佐久市の寒さです。
冬はマイナス10度を下回ることもあり、いわゆる古民家で冬に暖房をつけないで寝ているとまぶたが凍って朝に目をあけられないという状態になるほど寒いです。
もちろん、暖房をつければ問題ありませんが、古い家は気密性が低いので、断熱性が悪く、光熱水費がかなりかかることになりますのでご注意ください。
都心だとガスファンヒーターの人も多いかと思いますが、佐久市は都市ガスが通っているところが少なく、プロパンガスのため割高なので、石油ファンヒーターの家庭が多いです。
徒歩で通える距離での家を探すとなると、かなり数は少なくなります。
早めにご相談いただくと良いかと思います。
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さやか星小学校に入学されたご家庭へインタビュ−を行いました。