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佐久穂町移住・不動産事情

2026/04/21(火) 02:47

【保存版】佐久穂町への移住で失敗しないために-確認すべき10のポイント

牧原

「自然の中でゆったり暮らしたい」 「子どもをのびのびとした環境で育てたい」 「東京の喧騒から離れてリモートワークで働きたい」—— そんな思いを持って、長野県南佐久郡佐久穂町への移住を検討している方が年々増えています。

八ヶ岳の麓に広がる佐久穂町は、清流千曲川が流れる自然豊かな地域です。 都市部からのアクセスも比較的よく、首都圏から車で約2時間という立地から移住先として注目を集めています。 しかし、「なんとなく良さそう」という印象だけで移住を決めてしまい、後悔するケースが後を絶たないのも事実です。

この記事では、佐久穂町への移住を真剣に考えている方に向けて、事前に必ず確認すべき10のポイントを徹底的に解説します。 仕事・収入・住まい・医療・冬の生活・地域コミュニティなど、移住前に知っておくべきリアルな情報をまとめました。準備をしっかり整えた上で移住を決断することが、満足度の高い暮らしへの近道です。

移住前チェックリスト全体像

以下の10項目が、佐久穂町移住前に確認すべき必須チェックリストです。

  • ✔ ① 仕事・収入の確保ができているか
  • ✔ ② 車がなくても生活できるかを理解しているか
  • ✔ ③ 冬の生活を実際に体験したか
  • ✔ ④ 住まい(賃貸・購入)の選択肢を把握しているか
  • ✔ ⑤ 医療・教育環境を確認しているか
  • ✔ ⑥ 地域コミュニティとの距離感を理解しているか
  • ✔ ⑦ 買い物・生活インフラに不便を感じないか
  • ✔ ⑧ 移住の目的が明確になっているか
  • ✔ ⑨ 家族の同意・温度感は揃っているか
  • ✔ ⑩ お試し移住・短期滞在を経験したか

それでは、1つひとつ詳しく解説していきます。

① 仕事・収入の確保はできているか

移住後に最も多いトラブルが「収入の激減・不安定化」です。都市部での暮らしでは気にならなかった収入の問題が、地方移住後に一気に表面化することがあります。 移住の「理想」を語る前に、まずお金の現実を直視しましょう。

リモートワークは成立するか(通信環境・電波状況含む)

佐久穂町でリモートワークをする場合、インターネット環境の確認は必須です。 町内の多くのエリアでは光回線が整備されており、NTT東日本のフレッツ光が利用可能なエリアも広がっています。 しかし、山間部や集落によっては光回線の引き込みが難しい場所もあり、モバイル回線(4G/5G)に頼らざるを得ないケースもあります。

移住候補の物件を検討する際は、必ず現地でスマートフォンの電波状況と、光回線の開通可否を確認してください。 オンライン会議が多い職種の場合、通信が不安定だと業務に支障が出ます。

移住前に「ワーケーション」として1〜2週間滞在し、実際の業務をこなしてみることで通信環境の実態を把握できます。

1〜2週間の滞在用の物件も確保しておりますので、お気軽にLINEでご相談ください。

地元就職の現実(給与水準)

佐久穂町内での就職を検討している場合、都市部と比較した給与水準の低さを事前に理解しておく必要があります。 長野県南佐久郡エリアの平均賃金は東京都の平均を大きく下回ります。 農業・林業・観光業・介護などの産業が中心であり、製造業や建設業の求人もありますが、都市部のような専門職・IT職の求人は限られています。

ただし、住居費・駐車場代・外食費などの生活コストが都市部より大幅に下がるため、「年収が下がっても生活の豊かさは上がった」と感じる移住者も少なくありません。

ただ、実際の話として、佐久穂町で仕事を探そうとすると、医療や介護系は多いものの、事務的な仕事、特に正社員の仕事はないという状況です。

近隣の佐久市なども含めて探すのが良いかと思います。

起業・副業の可能性

佐久穂町では、移住者が地域資源を活かして起業するケースも増えています。 農家民宿、アウトドアガイド、地域特産品のEC販売、ヨガ・瞑想などのウェルネス事業など、自然環境を活かしたビジネスの芽は多数あります。 長野県や南佐久郡では中小企業向けの創業支援補助金や、移住者向けの起業サポート制度も用意されています。

こういったチャンスを活かせるかどうかというのは、個々人の力に依るところが大きいかとは思います。

競合が少ないのは確かなので、地域での需要だけでなく、その他の地域からの需要を取り込むことも含めて考えていくことが大切かと思います。

副業についても、リモートワーカーがWebライティングやデザイン、プログラミングなどの副業を組み合わせながら暮らすスタイルが浸透しています。 移住前から副業・起業の準備を並行して進めることで、収入リスクを分散させることができます。

東京で身につけたスキルが、佐久穂では持っている人がいないということで、重宝される状況も多いと思います。

そういった希少性を感じられる地域ではあるかと思います。

② 車がなくては生活できないことを理解しているか

結論から言います。佐久穂町での生活において、自動車は「あると便利」ではなく「なければ生活できない」インフラです。

この点を軽視すると、移住後の日常生活が著しく不便になります。

車必須の生活圏

佐久穂町の公共交通機関は非常に限られています。 JR小海線が町内を通っていますが、1時間に1本以下の運行本数であり、最寄り駅から生活施設まで徒歩でアクセスできる範囲は非常に限られます。 路線バスも運行していますが、本数・路線ともに少なく、通勤・通院・買い物に使えるレベルではありません。

スーパーマーケット、病院、役場、学校のいずれも、車がなければ事実上アクセスが困難です。 移住を検討する際は、「車を持てる・維持できる」ことが前提条件となります。

冬の運転リスク

佐久穂町の冬は長く、積雪・凍結路面との戦いが続きます。 標高が高いエリアでは11月末から4月初めまで雪が残ることもあります。 スタッドレスタイヤへの交換は必須であり、雪道・凍結路での運転技術も求められます。 地元だと10月下旬から、ゴールデンウィークぐらいまではスタッドレスタイヤは付けています。

都市部で育ち、雪道の運転経験がない方は特に注意が必要です。 朝の通勤時に道路が凍結していて身動きが取れない、という状況は珍しくありません。 移住前に雪道講習を受けるか、冬季に実際に滞在して運転を経験しておくことをおすすめします。

維持費(保険・ガソリン・タイヤ)

車の維持費は家計に直接影響します。 佐久穂町周辺のガソリン代は都市部より高い傾向があります(2026年4月時点でレギュラー160代〜170円代/L程度)。 また、道路の状態や積雪によるタイヤ消耗も激しく、スタッドレスタイヤの購入・交換費用も年間コストとして計上が必要です。

家族全員の移動手段として複数台が必要になるケースも多く、保険料・車検費用・ガソリン代を合わせると月々3〜5万円程度の維持費を見込んでおく必要があります。

③ 冬の生活を実際に体験したか

佐久穂町の冬は、都市部からの移住者が最も「想定外だった」と語る季節です。 自然の厳しさを頭で理解するのと、実際に体験するのとでは全く異なります。

気温・雪のリアル

佐久穂町は長野県でも特に寒冷な地域の一つです。 冬の最低気温はマイナス10〜15℃に達することがあり、内陸性気候の影響で寒さが厳しくなります。 積雪量は年によって異なりますが、標高の高いエリアでは50〜100cmの積雪になることもあります。

朝起きたら車のフロントガラスが凍り付いている、玄関前の雪かきを毎朝しなければならない、水道管が凍結するリスクに備えなければならない——これらは冬の日常です。 「雪景色がきれい」という観光気分でなく、「生活インフラとしての雪対策」という現実的な視点を持つことが大切です。

暖房費の目安

佐久穂町での冬の暖房費は、都市部の2〜3倍になることを覚悟してください。 灯油ストーブ・薪ストーブ・エアコン(ヒートポンプ式)を組み合わせて使う家庭が多く、特に古い農家住宅は断熱性能が低く、暖房効率が悪い傾向があります。

移住者の実体験として「1シーズンの暖房費が10〜20万円を超えた」という声も聞かれます。 薪ストーブは暖かさと雰囲気の面で魅力的ですが、薪の調達・保管・管理という手間も伴います。 住宅の断熱改修費用も含めて、冬の生活コストを現実的に試算しておきましょう。

日照時間・メンタルへの影響

これはあまり語られることがないですが、移住後の精神的な健康に関わる重要な要素です。 佐久穂町の冬は日照時間が短く、曇りや雪の日が続くことがあります。 都市部での生活に慣れた方の中には、冬季の日照不足や活動範囲の制限から、気分の落ち込みや孤独感を感じる方もいます。

特に一人暮らしの移住者や、地域のコミュニティに溶け込む前の段階では「冬の孤立感」を感じやすいという声があります。 冬季に一度、1週間以上の滞在をして「この冬をここで過ごせるか」を自分自身に問いかけてみることが重要です。

④ 住まい(賃貸・購入)の選択肢を把握しているか

佐久穂町で住まいを探す際、都市部の感覚で「条件に合う物件をいくつか比較して選ぶ」という進め方は通用しません。 住まいの選択肢は限られており、情報収集から契約まで独自のプロセスがあることを理解しておきましょう。

空き家バンクの実態

佐久穂町では「空き家バンク」制度を活用した住まい探しが一般的です。 町が仲介役となり、空き家の情報を移住希望者とマッチングする仕組みです。 登録物件の中には非常に低価格(数十万円〜)で購入できる物件もあり、「格安で広い家が手に入る」という点が移住の魅力の一つになっています。

物件も一定数ありますが、残置物があったりするので、内見のときには抵抗感があるかもしれません。 残置物の処理では、数十万円からの費用がかかってくるので、空き家バンクに掲載されている金額にプラスでかかってくるのでご注意ください。

賃貸物件の少なさ

佐久穂町内の賃貸物件は絶対数が非常に少ないです。 民間の賃貸仲介業者が扱う物件はほとんどなく、口コミや地域のつながりで物件情報を入手するケースも少なくありません。 まずは賃貸で住んでみて地域に慣れてから購入を検討したいという方にとっては、物件探しに時間がかかる可能性があります。

賃貸物件については、私たちの強みです。 掲載していない物件も多数ありますので、お気軽にご連絡ください。

修繕・リノベーションコスト

古民家・空き家を購入する場合、購入費用が安くても修繕・リノベーション費用が大きく膨らむことがあります。 屋根・基礎・断熱・給排水・電気設備など、築年数の古い物件は総合的なリフォームが必要になるケースが多く、数百万円〜1,000万円以上の改修費用が発生することも珍しくありません。

古民家の雰囲気は良いですが、住むとなると寒い、使いにくいといったこともありえるので、ご注意ください。

⑤ 医療・教育環境を確認しているか

医療と教育は、家族を持つ移住者が最も慎重に確認すべき項目です。 都市部の「選べる」環境から、「選択肢が限られる」環境への変化を正確に理解した上で判断してください。

佐久穂町立千曲病院、もしくは佐久市の佐久総合病院が大きめの病院になります。

病院の距離と診療科

隣接する佐久市内の病院は車で約20〜30分かかります。 佐久総合病院は長野県内を代表する病院であり、地域の中核病院として機能しており、多くの診療科に対応しています。 ただし、高度な専門治療や救急対応においては、本院ではなく、佐久平駅近くの医療センターの方への搬送が必要になる場合もあります。

持病のある方や、乳幼児がいるご家庭は、かかりつけ医の選定や、緊急時のアクセスルートを事前に確認しておきましょう。

子育て世帯向け支援

佐久穂町は子育て世帯への支援に積極的に取り組んでいます。 子ども医療費無料化(18歳まで)、保育所・幼稚園の充実、放課後の居場所づくりなど、子育て環境の整備に力を入れています。 自然の中でのびのびと子育てできる環境は、都市部にはない魅力の一つです。

一方で、習い事・塾・文化教室などの選択肢は都市部と比べて圧倒的に少なく、スポーツクラブやアート教室なども限られます。 子どもの多様な可能性を広げたいと考える親御さんにとっては、その点がストレスになることもあります。 移住前に「子どもに何を経験させたいか」を家族で話し合っておくことが大切です。

学校の規模・特徴

佐久穂町の小中学校は少人数学校です。 1クラスの人数が10〜20人程度の小規模校が多く、先生と生徒の距離が近く、丁寧な指導が受けられるという利点があります。 一方、同年代の友達の数が少なく、競争的な環境に慣れている子どもにとっては刺激が少ないと感じることもあります。

高校進学については、佐久穂町内にはないので、佐久市など近隣の高校に通うことになります。 寮生活や遠距離通学を検討する家庭もあります。 小学校・中学校・高校それぞれの段階での教育ビジョンを持って、移住のタイミングを検討しましょう。

⑥ 地域コミュニティとの距離感を理解しているか

地方移住で「こんなはずじゃなかった」と感じる移住者の多くが、地域コミュニティとの関係性に戸惑いを感じています。 都市部の匿名性の高い生活から、顔の見えるコミュニティへの移行は、準備なしには大きなストレスになることがあります。

近所付き合いの濃さ

佐久穂町の農山村地域では、隣人との距離が非常に近いです。 引越し後の挨拶は必須であり、近所の方から野菜や食べ物をいただくこと、また逆に差し入れをすることなど、贈り合いの文化が根強くあります。 プライバシーを重視し、干渉されたくないという価値観の方にとっては、この「濃い付き合い」が息苦しく感じることもあります。

一方、この濃いコミュニティこそが、孤立しがちな移住者にとっての「セーフティーネット」になることも事実です。 困ったとき、体調を崩したとき、災害のとき——地域のつながりが命を守ることもあります。 「干渉」ではなく「支え合い」と捉え直すことで、地域との関係性は大きく変わります。

行事・役割分担

地域の自治会・組活動への参加が求められることがあります。 草刈り・用水路の清掃・神社の行事・消防団など、地域によって異なりますが、月に1〜2回程度の地域行事への参加が期待されるケースも少なくありません。

特に農村地域では、農業用水の維持管理など、地域住民全員が関わる共同作業があります。 仕事の都合で参加できないことが続くと、地域との関係が疎遠になることもあります。 どの程度の関わりが期待されているかなど、地域によって異なりますので、お気軽にご相談ください。

移住者コミュニティの有無

佐久穂町には、大日向小学校など、先に移住した先輩移住者たちのコミュニティが存在します。 同じ「よそ者」として地域に入った仲間との交流は、地域になじむ上での心強いサポートになります。 移住者向けの交流イベントや、SNSを通じた情報交換グループなども活用できます。

移住を検討している段階から、町のイベントや移住フェアに参加して、先輩移住者と話す機会を作ると良いかと思います。

⑦ 買い物・生活インフラに不便を感じないか

日常の買い物と生活インフラについて、都市部との違いを具体的に把握しておきましょう。 「不便」を「不満」に変えないためには、事前の心構えと生活スタイルの変革が必要です。

スーパー・コンビニ事情

佐久穂町内にはスーパーマーケットが数店舗あり、日常の食料品・日用品は町内で調達可能です。 ただし、品揃えは都市部のスーパーと比べると限られており、特定の食材や輸入食品、専門性の高い商品は手に入らないことがあります。

コンビニエンスストアはあるものの、都市部のような「どこにでもある」という密度ではありません。 深夜に急に必要なものが出てきたとき、近くに店がないという状況は頻繁に起こります。 「買い物は計画的に」という習慣を身につけることが、地方生活の基本スキルになります。

ネット通販の活用

佐久穂町での生活において、ネット通販(Amazon・楽天など)は欠かせないインフラです。 家電・衣料品・書籍・専門性の高い食品など、都市部なら近くで買えるものも、佐久穂町ではオンラインで調達するのが合理的です。

配送については、町内の多くのエリアで翌日・翌々日配送に対応していますが、山間部の一部エリアでは配送日数が延びる場合があります。 また、置き配・宅配ボックスの活用も、不在時の荷物管理として有効です。 ネット通販を積極的に活用する生活スタイルに切り替えることで、「欲しいものが手に入らない」ストレスを大幅に軽減できます。

外食環境

佐久穂町内には飲食店がありますが、その種類・数は都市部と比べて限られています。 週末の気分転換に外食を楽しむという習慣を持つ方は、選択肢の少なさに物足りなさを感じるかもしれません。 一方で、地元の食材を活かした定食屋・そば屋・カフェなど、地域色豊かな飲食店も存在しますが、ランチの時間や土日には人気のお店は混むという不便さもあります。

⑧ 移住の目的が明確になっているか

移住後に後悔する人と、充実した暮らしを手に入れる人の差は、多くの場合「移住の目的の明確さ」にあります。 なぜ佐久穂町なのか、何を実現したいのかを徹底的に言語化してから動くことが、成功への第一歩です。

なぜ佐久穂町なのか

「地方に住みたい」「自然の中で暮らしたい」という漠然とした動機だけでは、いつか必ず「なぜここでなければならなかったのか」という問いに直面します。

例えば、「八ヶ岳エリアでトレイルランニングを楽しみたい」「農業をしながら暮らしたい」「都市部から2時間以内で自然豊かな場所に住みたい」「佐久穂の空気の中で子育てをしたい」など、具体的な理由があるほど、移住後の満足度は高くなります。佐久穂町の特性と自分の希望が重なる部分を明確にしましょう。

子どもの教育のためにというのも大切な目的です。 ただ、それがメインで、ご自身のことを考えておかないと、ご自身が大変な想いをされるということも事実です。 せっかく移住するのであれば、このあたりについても考えてみていただければと思います。

「なんとなく移住」の危険性

都市部での生活に疲れた、人間関係をリセットしたい、何かを変えたい——そのような動機から「とりあえず移住」を選ぶのは危険です。 場所を変えても、自分自身の課題は解決されません。移住は問題の解決策ではなく、新しい環境での新しい挑戦の始まりです。

「逃げる移住」ではなく「前向きな移住」であることを大切です。 佐久穂町での生活に向かってポジティブなビジョンを描けているかどうかが、重要な判断基準になります。

理想の暮らしの言語化

移住後の1日のタイムラインを具体的にイメージしてみてください。 朝何時に起きて、何をして、どこへ行き、誰と会い、夜はどう過ごすのか。 それが佐久穂町で実現可能かどうかを確認していく作業が、現実的な移住計画の土台になります。

スーパーは8時に閉まります。 もちろん、コンビニはありますが、遠いかもしれません。 生活の不便さはありますが、それによって生まれる時間の余裕ができるというのも事実です。 この時間の余裕を何に使おうか考えてみると、わくわくしませんか。

⑨ 家族の同意・温度感は揃っているか

移住後に問題になりやすいのが、家族間の認識のズレです。 一人が熱心に移住を推進し、他のメンバーが「まあいっか」と曖昧な同意をしているだけでは、現地での生活に摩擦が生まれやすくなります。

パートナーとの認識差

移住に積極的な側と消極的な側の温度差は、移住後の生活ストレスに直結します。 仕事・友人関係・生活環境の変化に対して、パートナーがどう感じているかを丁寧に確認しましょう。 「一度やってみて、合わなければ戻ればいい」という感覚でいることと、「ここで一生暮らす覚悟」でいることでは、困難に直面したときの向き合い方が全く違います。

理想は、2人で実際に佐久穂町を訪れ、滞在体験を共有することです。 同じ体験をすることで、認識をすり合わせる機会が生まれます。 体験住宅についてはご紹介できますので、お声かけください。

子どもの環境変化

子どもにとって、転校・友達との別れ・新しい環境への適応は大きなストレスになることがあります。 特に小学校高学年・中学生の時期は、転居のインパクトが大きい年代です。 子どもの気持ちを置き去りにしないよう、移住の理由を子どもの言葉で理解できるよう説明し、意見を聞く機会を設けることが大切です。

一方、幼い子ども(幼稚園以下)のうちに移住すれば、子どもは自然と地域になじんでいくことが多く、大きなデメリットになりにくいという声もあります。 家族全員の年齢・状況を考慮した上でのタイミング選びが重要です。

単身移住と家族移住の違い

単身で移住する場合と、家族全員で移住する場合では、検討すべき項目の重みが大きく異なります。 単身移住は自分自身の意思決定だけで動けますが、家族移住は全員に関わる意思決定です。 単身での試験移住(お試し移住)を経てから家族全体の移住を判断するというステップを踏むことで、リスクを大幅に下げることができます。

⑩ お試し移住・短期滞在を経験したか

佐久穂町への移住を成功させるための最も確実な準備が「お試し移住」です。 書籍やWebサイト、SNSの情報だけでは分からない「肌感覚」を得るために、実際に住んでみる体験は何より価値があります。

1週間〜1ヶ月の滞在の重要性

観光で1〜2泊するのと、1週間以上生活するのでは、地域に対する理解度が全く異なります。 お試し移住では、実際に地元のスーパーで買い物をし、隣人と話し、通勤・通学ルートを確認し、天気が悪い日の過ごし方を体験することができます。

お試し移住中に、地元のスーパー・コンビニ・病院・役場・学校の場所を確認し、実際の買い物や行政手続きを体験しておくと、移住後のギャップが少なくなります。

季節を変えて訪れる

できれば夏と冬、2つの季節に滞在することを強くおすすめします。 夏の佐久穂町は涼しく、緑豊かで、最高に気持ちのいい環境です。 しかし冬はその表情が一変します。 雪に覆われた景観は美しい反面、生活の難易度が一気に上がります。 夏だけ訪れて「最高だ!」と移住を決めてしまうと、初めての冬に「こんなはずじゃなかった」となるリスクがあります。

実際の生活動線を体験する

お試し移住中に最も意識してほしいのが「生活動線の確認」です。 自宅から最寄りのスーパーまで何分かかるか、子どもが通う学校までのルートはどうか、病院へのアクセスは良好か、職場(またはリモートワーク環境)は整っているか——これらを実際に体で確認することが、移住後の生活設計の精度を上げます。

「観光客の目」ではなく「住民の目」で佐久穂町を見る時間が、最良の移住判断材料になります。

チェックリストをすべて確認した人へ(次のステップ)

10項目をすべて確認し、「佐久穂町で暮らすビジョンが具体的に描けた」という方は、いよいよ具体的なアクションに移る段階です。 以下のステップで移住準備を進めてください。

具体的な物件探し

住まい探しのスタートは、ぜひ私たちにご相談ください。

もし、行政の方が安心ということであれば、佐久穂町の移住相談窓口および空き家バンクへの登録するのが良いかと思います。 空き家バンクの物件の案内は地域の不動産会社が行います。 内覧は複数回行い、できれば築年数・耐震性・修繕履歴を確認した上で判断してください。

相談窓口の案内

佐久穂町役場の移住定住担当窓口では、住まい・仕事・子育て・地域コミュニティなど、移住に関する総合的な相談に対応しています。 また、長野県が設置する「ふるさと回帰支援センター(東京)」でも、移住前の相談が可能です。 先輩移住者との交流会や移住体験ツアーへの参加もおすすめします。 私たちもオンライン相談も対応していますので、まずは気軽に問い合わせてみてください。

まとめ|佐久穂町移住で後悔しないために

この記事では、佐久穂町への移住を考える方に向けて、事前に確認すべき10のポイントを詳しく解説しました。 最後に、移住で後悔しないために最も大切な2つの考え方をお伝えします。

「理想」ではなく「現実」で判断する

佐久穂町は確かに美しく、豊かな自然環境と温かい地域コミュニティに恵まれた町です。 しかし、移住生活には「想定外の困難」が必ずやってきます。 冬の厳しさ、交通の不便さ、医療・教育の選択肢の少なさ、地域コミュニティとの向き合い方——これらを「覚悟の上で受け入れられるか」を問い続けることが、現実的な移住判断の基本です。

理想を持つことは大切です。 しかし、その理想を現実のフィルターにかけた上で「それでもここに住みたい」と思えるかどうかが、移住成功の鍵です。

準備した人ほど満足度が高い

移住に成功した方々の共通点は「準備の丁寧さ」です。 何度も現地を訪れ、先輩移住者の話を聞き、家族とビジョンを共有し、収入・住まい・生活インフラのシミュレーションを重ねた方ほど、移住後の満足度が高いというのは、多くの移住支援の現場で実証されている事実です。

「すべての準備が整ってから動く」のは難しいかもしれません。 しかし、「まず知ること」から始めることは誰にでもできます。 この記事がその第一歩として、あなたの移住判断に役立てば幸いです。 佐久穂町での新しい暮らしが、あなたと家族にとって豊かで充実したものになることを願っています。

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