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佐久市移住・不動産事情

2024/01/09(火) 01:59

佐久市の賃貸物件の探し方 -地域特性を踏まえたポイントを紹介-

牧原

「佐久市で賃貸の住まいを探したいけど、どういう点に注意した方が良いのでしょうか?」

こんな質問をよくいただきます。

住まい探しの際には、

  • 佐久市の家賃相場は?
  • 市内でアクセスが良い地域は?

といったところから、

  • どういう地域がこれから発展するの?
  • 地価が上がりそうなところは?

といったお話まで、その地域の状況を把握しておくことが大切です。

また、実際に探す際には、佐久市の物件情報の多いサイトで探して、その後は物件の内見といった流れになってきます。

ずっと住み続ける住居を探すからこそ、ストレスなく見学ができて、さらには住んだ後も気持ちよく過ごせる環境を実現したいですよね。

この記事では、佐久市の住居の最適な探し方についてご紹介します。

どういう暮らしがしたいかを明確にする

まずは、佐久市でどういった暮らしがしたいかをイメージしてみましょう。

いきなりイメージしろと言われてもわからないという方も多いかと思いますが、大丈夫です。

考えるポイントは次の1つだけ。

自然が豊かな方が良いのか、まちなかで便利な方が良いのか」です。

佐久市は自然豊かなぽつんと一軒家から、新幹線駅徒歩1分の利便性抜群のエリアまで、幅が広いのが特徴です。

たとえば

  • スーパーなどは近いけど、車通りは多くない閑静な住宅地が良い
  • にぎやかで近くのお店が夜遅くまで開いているところが良い

といった形で考えてみてください。

ここまで考えていただければ、あとはこれからの記事を読むだけで解決します。

佐久市の地域別の特徴

住まいを選ぶ前に。

佐久市は広いので東西や南北を横断、縦断するだけでも車で30分から1時間かかります。

そのため、まずはどういう地域を選ぶかということが大切です。

今回は、大きく4つのエリアに分けて考えたいと思います。

  • 佐久平・岩村田・東エリア
  • 中込・野沢エリア
  • 臼田エリア
  • 望月・浅科エリア

の4つで、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。

佐久平・岩村田・東エリア

この地域の特徴は北陸新幹線の佐久平駅周辺ということです。

上信越自動車道佐久I.C.もあり、新幹線での通勤や通学をしている人が多く住むエリアになっています。

イオンモール佐久平のような大型ショッピングセンターや、ベイシアのようなスーパーなどにも、車で5~10分圏内で行けるのが特徴です。

佐久市では北東エリアにあたり、スキー場(佐久スキーガーデン「パラダ」)や 平尾温泉 みはらしの湯なども車で20分前後の場所にあり、レジャーも楽しめます。

長野県内で21年ぶりに小学校が新設されるなど、人口が増えている地域になります。

中込・野沢エリア

中込・野沢エリアは、市町村合併前の佐久市の中心街という表現がわかりやすいかと思います。

佐久市の中心に位置していて、商店街は昔ながらのお店もあれば、最近リノベーションして新しく開店したお店まで、バラエティ豊かです。

中心部では佐久市役所や消防署、ドクターヘリもある佐久総合病院の佐久医療センターがあり、いざという時に頼れる施設が整っているエリアです。

中心部を離れると、静かな住環境もあり、里山も多い地域です。

佐久市にずっと暮らしている人が多い地域と言えると思います。

臼田エリア

佐久市の南部、合併前の臼田町のエリアで、その当時から”星の街・臼田”と呼ばれ、星がきれいな地域です。

そのこともあって、JAXAの研究施設や日本一大きなパラボナアンテナがあります。

まちの中心には佐久総合病院 の本院があり、病院城下町として発展してきたエリアです。

佐久総合病院は、地域医療の先駆けと言われており、全国から医学生が教育実習に来る病院で、長野県内でも1位、2位を争う病院になっています。

旧臼田町ということで、佐久総合病院周辺を中心にスーパーやコンビニ、市役所の支所や郵便局といった生活に必要な機能がコンパクトに集まっているエリアになります。

一方で、龍岡城五稜郭新海三社神社稲荷山公園 のような歴史や自然を感じられる場所が多いのも特徴です。

望月・浅科エリア

佐久市の北西部に位置するエリアです。

中山道の宿場町として塩名田宿、望月宿がある地域で、歴史のある建物や風景が広がっています。

佐久市が運営する温泉施設も多く、布施温泉、春日温泉もちづき荘穂の香乃湯は日帰り入浴でも人気です。 ※穂の香乃湯は2025年3月閉館予定

比較的標高が高いエリアで別荘地として利用されてきましたが、スーパーなどはあるので、生活面での不便はありません。

佐久平駅の方に行くまでにトンネルを越えるので、少し気持ちを入れ替えられる、ちょっとした隔絶感を味わえる地域です。

立地:生活で必要なものの優先度を決める

自然に囲まれた生活をしながら、徒歩圏内で生活に必要なことは済ませられるといった生活は、残念ながら佐久市では厳しいです。

もちろん、まちなかでも、東京に比べると空気はきれいで、水もおいしく、高い建物がないので、吸い込まれるような広い空を感じることはできます。

その他にも考慮すべきことがあると思うので、大切かと思う点についてピックアップしていきたいと思います。

小学校:徒歩かバスか送迎か

公立の小学校は、基本的には徒歩での通学かと思いますが、佐久市ではスクールバスが出るところがあります。

2023年には臼田地区では小学校が統合されて、4校が1校になり、遠くの子どもはスクールバスで通うことができるようになりました。

新しい校舎に通学できるというのは1つの魅力にもなっているようです。

2024年には私立の小学校(さやか星小学校)もできる予定です。

また、隣の佐久穂町には、イエナプランスクールの大日向小学校 が2019年にできました。

佐久穂町には住宅があまりないため、佐久市から通わせる方も多いというのが特徴です。

大日向小学校の場合はスクールバスが出ているので、その停車場所に近いかどうかもポイントになるかと思います。

病院:佐久総合病院と浅間総合病院が2大巨頭

いざというときのために必要となるのが医療ですが、佐久市は医療が非常に充実していることで知られています。

市内ではJA長野厚生連の佐久総合病院と、佐久市立国保浅間総合病院 が大きな病院といえると思います。

佐久総合病院は、手術などの急性期の医療の医療センターと、日常的な通いで利用する慢性期の本院とに分かれます。

医療センターは中込・野沢エリア、本院は臼田エリアにあります。

他にも医療・介護施設は充実していますので、あまり心配はいらないかと思いますが、定期的に通う必要がある方は、病院に近いエリアが良いかと思います。

ただ、あまり近すぎると救急車が頻繁に通り、音が気になることも出てくるかと思うので、注意が必要です。

スーパー:ツルヤが近くにあるかで充実度が変わる

「ツルヤ」というスーパーをご存知でしょうか。

長野県では非常に有名で、地元の食材やオリジナル商品などが充実しているため、非常に人気のあるスーパーです。

もちろん、市内は他のスーパーもあるのですが、ツルヤが圧倒的な人気であることは間違いがないかと思います。

そのツルヤがあるのは、中込・野沢エリアに2か所で佐久中央店と野沢店、臼田エリアに1か所で臼田店の3か所です。

佐久平駅近くにはイオン、ベイシア、西友、Aコープといったお店があるので、それよりも南側にある形です。

品揃えが違うので、軽井沢に住んでいる人たちが佐久市のツルヤに買いに来るといったことも聞いたことがあります。

飲食店:多くが20時閉店。夜まで開いているのは佐久平駅周辺

飲食店は、11時〜13時までと夜の20時ぐらいまでといった営業をしているところが多いです。

そのため、それ以外の時間で外食しようとすると、チェーン店の多い佐久平駅周辺の佐久平・岩村田・東エリアに行くことになります。

他の地域に暮らしていると、お店が開いていないので、強制的に規則正しい生活をすることになるといった力が働きます。

これをメリットととらえるか、デメリットととらえるかは人それぞれですね。

もし、タイミングを逃してしまった場合は、車で佐久平の方に向かうことになります。

居酒屋などは夜遅くまでやっていますが、車でお店に向かうので、お酒を飲んだ方は運転代行のサービスを依頼することが一般的です。

ちなみに、Uber Eatsはないですし、ピザの宅配サービスなども佐久平駅周辺の佐久平・岩村田・東エリアにしか基本的にはないので、注意が必要です。

広さ、間取り、相場:戸建てかアパートか

家賃については、佐久平駅周辺かその他かによって、大きく変わってきます。

佐久平駅周辺は高めです。

佐久平駅前だと1㎡あたり2,000円といったところもあります。

それ以外の地域は同じような形かと思います。

1㎡あたり1,000円程度といった感じかと思います。

戸建ての場合は、建物の状況にもよりますが、1㎡あたり1,500円程度といった感じかと思います。

戸建ての場合は2階建てがほとんどで、庭がついていたりもするので、幅があるのが特徴です。

建物の向きは南向きがおすすめです。

冬の寒さを考えると、北側の部屋はかなり寒いと思います。

逆に南側に窓があれば、陽の光で日中は暖かく、断熱の状況にもよりますが、暖房もつけなくても過ごせる家も最近では多いです。

駐車場は1人1台を基本で考えておくのが良いかと思います。

はじめは1家で1台でも、長く住んでいるとやはり1人1台あった方が良いということで購入する人が多いです。

冬場はスタッドレスタイヤが必須なので、その置き場も意識しておいた方が良いと思います。

他には

  • キッチンが独立か
  • お風呂とトイレが別か
  • 収納は多いか(1人1畳程度の押入れがあったらベスト)
  • ペット可か
  • DIY(セルフリノベーション)可か

といった点は気になる方は気になるかもしれません。

最後に、もしこだわれるならこだわっていただきたいのが景色です。

佐久市は北に浅間山、南に八ヶ岳、西に北アルプスと山に囲まれていて、非常にきれいに見えます。

また、市内には千曲川(信濃川)が流れており、川を見られる環境もあります。

窓から山が見られる物件というのは、なかなか見つからないかもしれませんが、見つけられたらラッキーなので、ぜひご検討ください。

物件の検索:ネット検索が基本。佐久市役所のサービスが充実

佐久市には都心のように住宅情報誌はありません。

そのため、インターネットでの検索が基本かと思います。

アットホームSUUMOホームズといった大手の検索サイトで探していただければ充実していると思います。

また、賃貸に力を入れている地元の不動産屋さんは賃貸情報を自社のホームページに掲載していることがあります。

こちらの方は、競争率が高くないので、掘り出し物も見つかりやすいかもしれません。

他には佐久市役所ではリモート市役所というslackを使った移住希望者と佐久市民がオンライン上で交流できる場があります。

また、「お住まいオーダー」サービスということで、市役所に希望の住まいを伝えると、オーダーに合致する物件をマッチングしてくれるというサービスもあります。

佐久市空き家バンクでは、エリアごとに空き家の紹介もしています。

今回紹介したエリアで中込・野沢エリアが中込と野沢に分かれているのが少し違うところですね。

空き家バンクでは、すぐに住める住まいの紹介をしていますが、空き家市(いち)という「古民家」「別荘」「DIY物件」の空き家の紹介も始まりました。

少し手を入れる必要があっても安い方が良いという方にはこちらもおすすめです。

さらに、Shijuly というサイトを開設していて、希望のエリアに試住することができ、行政としても住まい探しに協力的だということが感じられると思います。

内見のポイント

内見の際にはいくつかの物件を回ることが多いと思います。

そのため、記録ができるように準備をしておきましょう。

  • 筆記用具
  • カメラ(スマートフォン)
  • 懐中電灯
  • メジャー(カーテンや冷蔵庫、洗濯機の場所を測るため)

などがあると良いと思います。

次に見るべきポイントですが、大きく2つです。 1つは、周辺環境。もう1つは、設備です。

周辺環境

まず、騒音はないでしょうか。

佐久市は工業用地があるため、あまりまちなかには工場はありませんが、周辺の施設の音がないか。

また、上の階や隣の部屋での騒音はないかを確認しましょう。

次に、スーパーやコンビニは歩いていける距離か。それとも車が必要かなどを確認しましょう。

佐久市の場合は、車社会なので、歩いて5分のところでも車で行ったりします。

3点目として、同じ建物に住んでいる人、周辺に住んでいる人はどういう人か。

建物周辺はきれいに清掃されているかなどを確認しておきましょう。

その建物の雰囲気と合うか合わないかといった部分も大切です。

最後にごみ出しのルールを聞いておくのも良いかと思います。

市役所でも教えてくれますが、佐久市はごみの分別が細かく、たとえば臼田地区は生ごみを別で処理するといった地域性もあるので、注意が必要です。

設備

まず、部屋の日当たりや風通しは良いか確認しましょう。

佐久市の冬はマイナス10℃を下回るので、日当たりが悪いと暖房に大きく頼ることになると思います。

佐久市は日本の中では比較的乾燥している地域かと思いますが、冬場は結露があるため、特に北側の部屋では湿気やカビを気にしておいた方が良いと思います。

また、窓を開けて外の空気を感じましょう。

周りに田んぼがあると、冬にはワラを燃やすことがあるかもしれませんし、畑の場合は夏場は農薬の散布があるかもしれません。

そして、設備は問題ないでしょうか。

  • エアコン
  • コンロ
  • ドアの開け閉め
  • 網戸の有無
  • コンセントの位置
  • テレビ端子の位置
  • 電話線の位置(Wi-Fi設置)

などといった点も生活していると気になるところかと思います。

水道の凍結防止の不凍栓があるか、お風呂は冬場に水を張ったままにしておく必要があるかなども細かいですが、寒さの厳しい佐久市ならではのチェックポイントかと思います。

以上、いろいろなチェックポイントをご紹介しましたが、なかなかすべてが完璧という物件は見つからないと思います。

予算の部分も含めて、どれを優先するのかという優先順位をつけて、最もふさわしいと思う物件に決めていただければと思います。

どの不動産屋を選ぶべきか:物件数よりも自分の感覚に合うことを優先

物件を見る時に必ず接するのが不動産屋さんです。

不動産屋さんって、なんだか怖いとか、怪しい…と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、佐久市の不動産屋さんは基本的にみなさん良い方々なので安心してください(笑)

実は、佐久市内の物件については基本的にどの不動産屋さんに聞いても同じものが出てくると思います。

その理由は、不動産屋さん同士のネットワークが強いので情報共有ができているからです。

不動産屋さんによって、賃貸に力を入れている会社、売買に力を入れている会社といろいろあります。

大手のポータルサイトで掲載している物件の場合も、担当の不動産会社を見ていただくと、どの会社なのかを知ることができます。

いくつかの不動産屋さんにコンタクトを取っていただき、自分に合いそうなところに内見を依頼するのが良いのではないでしょうか。

私たち、ホシノマチ不動産でもみなさんからのご連絡をお待ちしています。

私たちのスタイルについては、こちらをご覧ください。

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