2024/01/07(日) 05:25
佐久市の移住で気をつけるべき7つのこと -注意点・お得な制度-
「佐久市へ旅行では行ったことはあるけど、旅行と暮らすのは別物。 実際に住んでみないとわからないことはどんなことがあるの?」
「田舎暮らしは初めてで、地域の人たちとうまくやっていけるか不安…」
そんな声をよく聞きます。
また、最近は移住する際に行政が支援をしていて、お得な制度もできているので
「せっかく移住するのだから、補助金などももれなくもらいたい!」ですよね。
この記事では、移住する前に気をつけることとして、知っておくと便利なこと、お得なことを7つご紹介できればと思います。
1.住まい:まずは賃貸、その後購入へ
住居は賃貸が良いか、購入が良いかというのは迷う方も多いかと思います。
田舎暮らしといえば、庭付き一戸建てで野菜を育てながらスローライフをという想いの方も多いのではないでしょうか。
ただ、最初から庭付き一戸建てを購入するというのはあまりおすすめできません。
もちろん、ここが最高というベストの物件が見つかった場合は迷わず決めていただくのが良いと思いますが、移住したいタイミングと物件が出てくる時期がぴったり重ならない場合もあると思います。
その場合は、まずは賃貸で生活をしてみて、佐久市内でもどの地域が自分に合っているのかを考えていただきながら、良い物件に出会ったら購入もしくは引っ越しというのもありではないでしょうか。
賃貸の場合も、一戸建てかアパート・マンションかで悩まれる方も多いと思います。
同じ家賃でいうと、戸建ての方が広いですが、断熱などの寒さ対策や設備の面では古いものが多いです。
一方で、アパート・マンションは部屋は狭いかもしれませんが、機能はしっかりしています。ただ、隣や上下階の音が気になるという可能性があります。
こればかりは、実際に物件を見てみないとわからないので、個別に判断いただくのが良いかと思います。
2.仕事:地域のオンリーワン人材にはなりやすい
移住して何がしたいかということが明確な方もいらっしゃるかと思いますが、生活のために仕事をしたいという方も多いと思います。
実際に佐久市内で仕事を探すとなると、都心よりは年収が下がったり、職種が限られたりというのが現実です。
しかし、都心に比べると提供されているサービスの種類が少ないので、もしかしたらご自身のスキルが地域でオンリーワンの人材として重宝されることがあるかもしれません。
「自分はずっと1つの会社で1つの仕事しかしてこなかったから…」と謙遜される方もいらっしゃいますが、その事自体が大きな強みになると思います。
市内のコワーキングスペースに行ってみると、新たな一面が見つかるのではないかと思います。 ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
佐久市のコワーキングスペース
3.コミュニティ:移住者にはウェルカム。自治会加入は大切
佐久市内でも地域によって状況が違うのが、”ご近所付き合い”の部分です。
ただ、佐久市は2023年に長野県内での移住者が一番多かったことからもわかるように、移住者には非常にウェルカムな地域だと感じています。
移住者ですと言うと、いろいろ親切に教えてくれることが多いですし、地域の集まりなどもすんなりと受け入れてもらえる印象です。
1つ注意いただきたいのは、自治会への加入がおすすめということです。
佐久市は自治会で地域の清掃などを実施していて、その場がご近所に住んでいるみなさんと顔を合わせる機会となっています。
お隣さんがどんな方かというのは地元のみなさんも気になるので、ぜひそのあたりは顔を出していただけると周りの人たちの安心につながるのではないかと思います。
もちろん、二地域居住などでその日は参加できないといった方もいらっしゃるのですが、そういった場合は出不足金という罰金のような形で2000〜3000円ぐらいをお支払いするという場合が多いようです。
また、佐久市で「こういうことをしたい」という想いを持って移住される方も多いと思います。
新しいことをするには、人からの紹介があると強いです。
基本的に移住者にはウェルカムな佐久市ですが、これまでとは違ったことを行う場合は、信頼関係が一定程度築かれている人同士での方がスムーズであることは確かです。
このあたりは佐久市に限らず、地域でのあるあるなので、私たちもサポートしたいと考えています。
4.生活の手間:寒さ対策は必須。ごみ出しは少し面倒
ご存知の通り、佐久市の冬は厳しく、マイナス10℃を下回る日もあります。
そのため、家の蛇口などが凍ることがあり、凍結対策が必要になります。
最近の家は蛇口が凍らないように不凍栓というものがあったり、給湯器に凍結防止ヒーターがついていたりするので心配が少ないのですが、古い家だとお風呂には毎日水を張っておくといった対策が必要になります。
路面も凍結するので、車はスタッドレスタイヤが必須です。
冬になって、”浅間山に雪が3回積もったらタイヤを交換する”と地元の人では言われていて、11月中頃には交換しているようです。
一方で、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに戻すのは、ゴールデンウィーク前後になります。
佐久市は桜の開花が4月下旬頃なので、その後ぐらいになりますね。
タイヤをどこに保管しておくのかというのも考えておく必要があります。
スペースがあれば家の中に保管できるのですが、そうではない場合は、年間を通して預かってくれるタイヤ屋さんがあるので、そこに預けるのが良いかと思います。
月1000円ぐらいで預かってくれて、タイヤの着脱も季節ごとにしてくれるのでとても便利です。
5.コスト:物価は安いが光熱水費は高い
生活費については、以下のようになっています。
東京 | 佐久市 | 出典等 | |
---|---|---|---|
平均月額家賃(2022年2月) | 71,932円 | 49,784円 | 全国賃貸管理ビジネス協会(2022年2月)全国家賃動向調査 |
土地購入代金(50坪平均価格) | 4,020万円 | 355万円 | SUUMO土地価格相場情報(2022年4月) |
上下水道(家庭用2ヶ月使用31㎥) | 7,411円 | 15,185円 | 使用料金早見表(東京23区、佐久市) |
物価(都市別消費者物価地域差指数) | 106.0 | 98.3 | 総務省統計局「令和2年小売物価統計調査」 |
それに加えて、スタッドレスタイヤが5万円程度。
暖房費として、石油ストーブの場合は灯油代、ガスファンヒーターの場合はガス代がかかってきますが、月額1万円程度は考えておくと良いかと思います。
夏場は冷房が不要なので、夏の電気代は抑えられますが、冬場の暖房費の方がそれ以上にかかるので注意が必要です。
また、佐久市のごみ出しは有料ごみ袋が必要になり、袋には名前を書く必要があります。
分別も細かいので、引っ越しをきっかけに断捨離してから移住されることをおすすめします。
6.行政支援:移住支援制度で補助金がもらえるかも?
佐久市では移住にあたって、補助金を出している事業があります。
ただ、予算に限りがあることや、毎年制度が変更されることがあり、翌年度には実施されない可能性があるため、よく確認しておくことが必要です。
詳細については佐久市役所にお問い合わせください。
佐久市UIJターン就業・創業移住支援事業補助金 |
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単身の世帯で60万円。2人以上の世帯で100万円もらえる可能性がある補助金です。18歳未満のお子さんがいるときは、1人につき100万円がプラスされます。 |
佐久市移住検討者滞在費補助金 |
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佐久市への移住を検討する人を対象に、交通費や宿泊費等の一部を補助してもらえます。 |
7.事前に訪問する
ある程度、見てみたい物件が決まったら一度訪問してみましょう。
佐久市役所のshijuly というサイトでは、試住という体験の紹介もしています。
物件の内見と一緒に、試しに何泊かしてみて、生活環境はどうかというのを実際に体感してみるのがおすすめです。