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佐久市移住・不動産事情

2024/08/15(木) 03:48

都会生活は子どもにもストレス!?さやか星小学校への入学で佐久市へ移住して

牧原

移住をする理由はさまざまですが、今回は、ホシノマチ不動産でお住まいをご紹介した教育移住のご家庭にお話を伺いました。

2024年4月に開校したさやか星小学校に入学とともに佐久市へ移住されたご家庭です。

さやか星小学校の教育の特徴だけでなく、それがお子さんにどういう影響があったのか。

そして、実は学校の教育のあり方が親御さんにも大きく影響がある。

そんなことが強く伝わるインタビューでした。

これを読むと、みなさんお子さんをさやか星小学校に通わせたいと思うのではないでしょうか(笑

佐久市に移住しようと思ったきっかけ

きっかけは2つあります。

1つは、もともと子どもは首都圏の公立の小学校に通っていたのですが、子どもと過ごす時間が短く、このままで良いのかなと感じ始めたことです。

子どもを毎日19時まで学童に預けていて、宿題なども学童でやってくる、そんな生活でした。

また、子どもが「学校つまらないな~」と言い出したということもあって、せっかく学校行くのであれば楽しく行ける環境にあると良いなと思っていました。

もう1つは、仕事がフルリモートの勤務になりそうということでした。

2023年の冬にそれがわかって、そこから検討を始めました。

さやか星小学校にした理由

いろいろ学校を見ていたのですが、ユニークで面白そうな学校だと思ったこと、子ども一人ひとりの発達段階や学習進度に合わせたデジタルテクノロジーを駆使したパーソナライズ学習教育プログラムがすごく良いなと思いました。

奥田健次先生の行動分析学を取り入れているというのもとても興味がありました。

もともと自分で調べて、学んで深めるということが好きな子どもなので、その得意を伸ばしてあげたいとも思っていました。

2023年の冬にリモートワークが決まったので、1〜2ヶ月で受験を決めました。

実際のお子さんの反応はいかがでしたか?

もともとキャンプや旅行などで長野に来ていたので、子どもは長野が大好きでした。

好きなところに来られて、本人は希望がかなったという感じではないかと思います。

まだ1学期が終わったばかりなのですが、毎日活き活きしていて、変わったなと感じています。

毎日楽しそうに家を出て、帰ってきてからも楽しそうに学校での話をたくさんしてくれます。

先日も移住前の学校の友だちに会いに行ったのですが、その親御さんからも変わったねと言われました。

周りから見てもわかるほどの変化があったのかなと思います。

笑顔が増え、穏やかになりました

移住する前までは、子どもも時間に追われることが多く、イライラしながら宿題をしていましたね。

こちらに来てからは、子どもなりに余裕もできたのか、一人で焦って宿題しなきゃみたいなこともなくなりました。

のんびりしています。笑

親にも余裕ができたのかもしれません。

もともと小さな集団でわいわいするのが好きなタイプだったのですが、さやか星小学校の規模感も合うみたいです。

都会では、夏の暑さや人混みなど大人でも感じるストレスがあると思いますが、子どももそれは同じだと思います。

加えて、コロナがきっかけで外で遊ぶ機会が減り、友だちとも一緒に遊びにくく、ストレスが多かったのではないかと思います。

もともと外で遊ぶのが好きで、虫を捕まえたり、生き物とふれあうのが好きなのですが、都会ではそういった機会はあまりありませんでした。

今の生活では日常生活の中で触れる虫の種類も格段に多くなっていると思います。

もともと住んでいたところでは、家に持って帰ってきて、大事に虫を飼うみたいな生活だったのですが、こちらに来てからは、虫を持って帰ってこなくなりました。

むしろ、見つける虫が多いので、それがどういう種類かどんな特徴があるか調べるという時間の方が多くなっているようで、めちゃめちゃ詳しくなっています。

自らお手伝いをしてくれるようになりました

さやか星小学校は、行動分析学を用いた教育を一つの特徴としていますが、学校の中に子どもが自分から進んで行動できる沢山の「しかけ」があるみたいです。

子どもが言うことを聞いてくれない、思い通りに動いてくれない、親であればこういった子育ての中で悩みを抱えるものです。

さやか星小学校では子ども自らが進んで行動できるように日頃から先生たちが行動分析学のアプローチ方法を取り入れて関わってくれているようです。

子ども自身も楽しみながらやっているようで、それが家庭内での行動にも少しずつ表れ、自分からお手伝いをすると言ってくれるようになりました。

「今日もお皿洗うね~、雨降ってきそうだから洗濯取り込もうか?」…びっくりです。

でもこんな時は「本当にありがとう、本当に助かるんだよね!」と大げさなくらい喜ぶようにしています。

これも奥田先生に教えていただいた手法です、親も少しずつ身についてきたようです。

もともと、学校が楽しくなったら良いなという想いでさやか星小学校に来たので、そういう意味では少し目標が達成できたかもしれません。

地方ならではの自然豊かな環境での教育:理科の授業のスケールの違い

小学校ではトマトを育てたりすると思うのですが、こちらではそのスケールが違います。

理科の授業で農業学習として畑をするんですね。

まずは雑草を抜いて、土と耕すという開墾からのスタートです。

育てたものもトマトだけではなく、なす、ズッキーニ、きゅうり、おくら…いろいろな野菜だったり、スイカだったりと収穫したものを持って帰ってきて、自分で調理をして食べました。

どうやって育てたか、種はどうなっているのかな?そんな会話も楽しみます。

本人はそれが非常に楽しかったみたいで、家でも育てたいと言って、今では自宅の庭で様々な野菜を育てています。

野菜や果物はどんな病気にかかるのか、図書館で熱心に調べたりもしています。

自然の中で楽しく学んでいるという感じです。

移住の不安はあった。それでも移住したのは子どもに本気を伝えたいという想い

移住をした人の話はたくさん聞いていました。

その中には、1年で帰ってきた。合わなかったという話も聞いていました。

また、仕事がうまくいかなかったという話も聞いていたので、勇気は必要でした。

しかし、人生1度しかないのでやってみるのも良いかな!なんとかなるかな?!と思って決断しました。

これまで仕事でチャレンジングなことをしてきたので、なんとかなるという気持ちが培われてきたのかもしれません。

それと、子どもに対しても親が本気だということを伝えたいと思ったということもありました。

今回の移住は、親も本気で考えているということを見せる良い機会だと思いました。

親の都合で子どもに我慢させる機会はたくさんありますが、逆に子どものためにここまで真剣に考える、行動するという機会はなかなかありません。

こういった行動をしたということが子どもにも一生残るのではないかと思いました。

親も子も一緒にチャレンジしたり失敗したり、学んだり、そんな経験も良いかなと思っていました。

合格後の家の確保が大変。通学は電車で。

住まい探しは3月からだったので、時間がありませんでした。

しかし、ペット可の物件が少なく、あっても古い物件だと冬の寒さが心配で、なかなか決まりませんでした。

そのため、最初はホテルから学校に通うという生活をしていました。

あれはあれで楽しかったし良い思い出だなと思います。

決まった今の家は、環境や場所がとても良いなと思っています。

田んぼが家の前に広がっていて、農家のおじいちゃんたちと仲良くなっておしゃべりをしたり、とても気に入っています。

ただ、夜は田んぼ道が暗くて、車で走るのが怖いので外出していません。

早寝早起きの生活です。健康的な生活を送っています。笑

不満はインターネットの電波が悪いことです。

NTTの回線を引くと違うみたいなのですが、今使っている光ファイバーのWi-Fiで差し込むタイプは4社ほど試したのですが、全部だめでした。携帯の電波も悪いです。

ただ、子どもがYoutubeを見なくなったので良かったです。

もともとYoutubeがテレビにつながっていて、何でもテレビで見られた環境でしたが、今はそれがなくなって、本をたくさん読むようになったり、外での遊びを楽しむようになりました。

最初は禁断症状が出ていましたが、すぐに慣れたみたいです。笑

そういった遊ぶ環境があるというのもこちらだからこそかもしれません。休みの日も外に出て自然の中で遊んでいます。

通学については、子どもを駅まで連れていって、小学校の最寄りの青沼駅からは歩いていっています。

さやか星小学校は、駅から徒歩3分ほどのところにあります。

JR小海線は本数が少なく、待ち時間が長いので当初はお迎えに行っていました。

現在は青沼児童館が利用できるようになったので、児童館で30分とか1時間過ごして電車に乗って帰ってくることができるようになりました。

電車で一緒に行く子もいるので、他の学年との接し方もうまくなっている気がします。年下のお友だちへの思いやりも芽生えたように思います。

インクルーシブ教育は子どもだけでなく、親にも影響

さやか星小学校は規模が小さいので、親同士もみんな知り合い、親戚のような感じがします。

たとえば、お迎えのときに顔を合わせてどこから来たのといった話をしたり、子ども同士が仲良くなって、一緒に遊ぼうとなったり。お互いの子育ての悩みを話したりします。

そういった関係ができたので、たとえば小海線(電車)が倒木で止まったことがあっても、親同士で連絡を取り合ったり、◯◯広場が良いらしいよということで、一緒に出かけるということができるようになりました。

さやか星小学校はインクルーシブ教育ということで、多様な子どもたちが普段から交わっていて、「さやか星の仲間」という感じで、困っていたらお互い助けたり、助けてもらったりという関係で過ごしています。もちろん小さなトラブルもあります。

親同士も子育てのそれぞれの悩みをオープンにすることが多いです。

親同士もそういう点ではインクルーシブです。

たとえば、みんなと一緒にということが苦手なお子さん、初めてが苦手なお子さんがいらっしゃるご家庭だと、約束をしていても急に行けなくなるということがあるので、申し訳ないので約束ができないという気持ちになるという話を聞きました。

でも、私たちはみんなそれを理解しているのでドタキャンもOK、急に参加もOKという関係になれるように思うんです。個人的にはそうありたいなと思います。

さやか星小学校では親の研修会もあるので、子どもの関わり方もそうですし、親同士も理解が深まるのかもしれません。親も常に学ぶ側なのです。

なかなか今まで友だちができなかったのに、こうやって友だちができたのははじめてと言う話を聞いたりすると、良いなと感じますし、率直にうれしいですね。

インタビューいかがでしたでしょうか。

インタビューをしてみて、インクルーシブ教育というのは、学校に通うお子さんだけでなく、親御さんにも良い影響があるんだなというのが私自身、大きな学びでした。

また、自分から進んで行動する行動分析学を活かした取り組みの効果がこれほど早く表れるのかというのに驚きました。

移住についてはやはり不安があったようですが、なんとかなるという想い、またお子さんに本気を見せるという心意気がすばらしいなと思いました。

さやか星小学校の魅力もそうなのですが、こういった考えの親御さんが集まる学校というものも一つの魅力ですよね。

そんな魅力的な移住者の方々が集まるのがこの佐久市です。

私たちも地域がもっと魅力的になるように微力ながら貢献していきたいと思います。

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