2025/10/26(日) 01:52
安心の固定金利ローン|フラット35・50の違いと選び方
マイホーム購入は、多くの人にとって一生に一度の大きな決断です。
「住宅ローンの金利が上がったらどうしよう…」 「毎月の返済額がずっと同じで本当に大丈夫?」
そんな不安を感じる方も少なくありません。
そんな中、「将来の金利変動に左右されず、安定した返済をしたい」という方に人気なのが、長期固定金利型住宅ローンの【フラット35】と【フラット50】です。
これらのローンは、住宅金融支援機構と民間金融機関の提携によって提供されており、安心して長期の返済計画を立てたい方におすすめです。
1.フラット35とは
【フラット35】は、最長35年間にわたり金利が固定される住宅ローンです。
借入時点で返済終了までの金利と返済額が決まるため、ライフプランを立てやすいのが最大の特徴です。
主なポイント
- 全期間固定金利
金利上昇の影響を受けず、返済額が一定なので安心です。 - 利用できる住宅
住宅金融支援機構が定める技術基準を満たす住宅が対象で、長期優良住宅でなくても利用可能。
・戸建て:床面積70㎡以上
・マンションなどの共同住宅:30㎡以上 - 借入可能額
購入価格または建設費の100%以内(100万円〜8,000万円)。 - 申込条件
申込時70歳未満で、完済時の年齢が80歳以下であること。 - 団信(団体信用生命保険)
加入は任意。健康状態などにより加入が難しい方でも利用可能。 - 繰上返済手数料
無料で、余裕があるときに前倒し返済ができます。
金利優遇制度・返済方法のバリエーション
お客様のライフスタイルや住宅性能に合わせて、さまざまな金利優遇制度や返済プランが用意されています。
- 金利引下げメニュー例
- 【フラット35】S:省エネ性・耐震性など性能の高い住宅向け
- 【フラット35】子育てプラス:子育て世帯・若年夫婦世帯を応援
- 【フラット35】地域連携型:自治体の支援と組み合わせて金利を引下げ
- 返済プラン例
- 親子リレー返済:親から子へ返済を引き継ぐ制度
- 収入合算:夫婦や家族の収入を合算して申し込み可能
- ペアローン:夫婦などがそれぞれ単独でローンを組む方式
2.フラット50とは
【フラット50】は、最長50年の超長期固定金利住宅ローンです。
主に「長期優良住宅」を対象としており、長く快適に暮らせる住まいの取得をサポートする目的でつくられました。
特徴とメリット
- 最長50年の固定金利
返済期間を長く取れるため、毎月の返済負担を抑えやすくなります。 - 対象住宅
原則として「長期優良住宅」が対象。国が定める基準を満たした認定住宅です。 - 金利引継特約
返済中に住宅を売却する際、購入者が同じローンを引き継げる制度。売却がスムーズになります。 - 【フラット35】との併用可
借入上限は物件価格の9割までですが、【フラット35】などと併用すれば全額借入も可能。 - おすすめの方
- 若い世代で長期的にマイホームを考えている方
- 毎月の返済額をできるだけ抑えたい方
- 長期優良住宅を取得予定の方
利用条件・注意点
- 借入期間:36〜50年(上限は「80歳−申込時年齢」の範囲)
- 申込時年齢:本人または後継者が44歳未満
- 融資上限:建設費・購入費の90%以内
- 金利水準:【フラット35】より高めの傾向があり、総返済額が増える場合があります。
3.【フラット35】と【フラット50】の比較
| 項目 | フラット35 | フラット50 |
|---|---|---|
| 最大借入期間 | 35年 | 50年 |
| 対象住宅 | 技術基準を満たす住宅(長期優良住宅でなくても可) | 長期優良住宅などの認定住宅 |
| 申込時年齢 | 70歳未満 | 原則44歳未満(親子リレーの場合除く) |
| 借入上限 | 物件価格の100%以内 | 物件価格の90%以内 |
| 金利 | 比較的低い | やや高め |
| 総返済額 | 少なめ | 長期化により増える傾向 |
| 借換 | 可能 | 原則不可(フラット50→フラット35の借換は可) |
4.どちらを選ぶべきか?
-
【フラット35】がおすすめの方
・返済期間を35年以内に抑えたい
・総返済額(利子の支払い部分)をできるだけ減らしたい
・幅広い住宅タイプを検討している -
【フラット50】がおすすめの方
・長期優良住宅を購入予定
・若いうちに住宅を取得し、返済を長期で考えたい
・月々の返済額を抑え、生活の余裕を持ちたい
活用前にはシミュレーションを
【フラット35】・【フラット50】はいずれも「長期の安心感」を重視した住宅ローンです。
ご自身の年齢、ライフプラン、住宅の性能に合わせて最適なプランを選ぶことで、将来の負担を軽減できます。
金利や最新の条件、シミュレーションをしてみて、先々のことを見据えたうえで決断いただけると良いかと思います。
最終的には各金融機関にご紹介をする形になりますが、物件選びやその前の段階でのご相談も含めて私たちもお伺いできますので、お気軽にお声かけください。
