2024/02/14(水) 23:54
賃貸の火災保険は、不動産会社から案内されたものにそのまま入る必要はありません。自分で選んで加入すれば、年間3,500円〜4,000円程度で十分な補償を確保でき、不動産会社指定の保険(年間1万〜2万円が相場)より大幅に節約できます。
この記事では、賃貸向け火災保険の主要9社を比較し、保険料の安さと補償内容のバランスが良いおすすめ3社を紹介します。自分で加入する具体的な手順や、管理会社への確認方法も解説します。
一人暮らし〜二人暮らしの賃貸を想定し、補償内容・保険料・使いやすさの総合評価でランキングしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間保険料 | 3,490円〜(家財80万円の場合) |
| 家財保険金額 | 80万〜750万円(選択制) |
| 修理費用 | 100万円 |
| 借家人賠償責任 | 1,000万円 |
| 個人賠償責任 | 1,000万円 |
| 生活再建費用 | 10万円 |
おすすめの理由: 保険料の安さと補償のバランスが最も良い。ネットで申し込みが完結し、家財の補償額を80万〜750万円の間で細かく選べるため、無駄な補償を省いて保険料を抑えられます。借家人賠償責任1,000万円・個人賠償責任1,000万円が標準セットで、ほとんどの管理会社の条件をクリアできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間保険料 | 3,500円〜(家財100万円プランで4,000円) |
| 家財保険金額 | 50万円・100万〜2,000万円(100万円単位で選択) |
| 借家人賠償責任 | 2,000万円 |
| 借家修理費用 | 300万円 |
| 個人賠償責任 | 1億円 |
| 24時間サポート | あり(水回り・鍵トラブル等) |
おすすめの理由: 東京海上グループの日新火災が引き受けるため安心感が高い。個人賠償責任が1億円と高額で、自転車事故など日常の賠償リスクもしっかりカバーします。引越ししても解約・再加入が不要で、住所変更の届け出だけで済む点も便利です。全国どこでも保険料が一律なのもメリット。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間保険料 | 3,600円〜12,900円(部屋の面積で6タイプ) |
| 家財の補償 | 1事故あたり1,000万円を限度に実損害額を補償 |
| 賠償の補償 | 1事故あたり1,000万円を限度に実損害額を補償 |
| 特徴 | 面積で保険料が決まるため家財が増えても保険料が変わらない |
おすすめの理由: 保険料が家財の金額ではなく「部屋の面積」で決まるユニークな仕組み。家財と賠償それぞれ1,000万円を限度に実際の損害額が補償されるため、「補償額をいくらに設定すべきか」で悩む必要がありません。一人暮らしのワンルーム〜1LDKなら最安クラスの3,600円で加入できます。
「火災保険は不動産会社が決めるもの」と思っている方も多いですが、実は自分で選んで加入できます。
不動産会社が紹介する火災保険の相場は2年間で1.5万〜2万円(年間7,500〜1万円)です。一方、自分でネット型の火災保険に加入すれば年間3,500〜5,000円程度。2年間で1万円以上の差が生まれます。
不動産会社の紹介保険が高い主な理由は以下のとおりです。
賃貸向け火災保険の主要9社について、公式サイト等で公開されている保険料をまとめました(2026年7月時点の調査)。「要見積もり」の会社は、部屋の条件によって保険料が変わるため公式サイトでの見積もりが必要です。
| 保険会社 | 商品名 | 年間保険料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| チューリッヒ少額短期 | ミニケア賃貸保険 | 3,490円〜 | 家財80万〜750万円で細かく選べる |
| 日新火災 | お部屋を借りるときの保険 | 3,500円〜(家財100万円で4,000円) | 引越し時の再加入不要・個人賠償1億円 |
| ヤマダ少額短期 | 賃貸保険ダイレクト | 3,600円〜12,900円 | 部屋の面積で保険料が決まる |
| Mysurance(損保ジャパン子会社) | スマート賃貸火災保険 | スリム 月380円〜(年4,560円〜)/ ベーシック 月570円〜(年6,840円〜) | 月払い対応 |
| 三井住友海上 | リビングFIT | 公式の保険料例: 家財400万円・2年一括で2万円(年約1万円) | 大手の安心感・再調達価額基準 |
| 県民(都民)共済 | 新型火災共済 | 要見積もり(加入額・構造で変動) | 掛金の割戻あり。個人賠償は別途加入 |
| こくみん共済 coop(全労済) | 住まいる共済 | 要見積もり(口数で変動) | 生協系の共済 |
| 東京海上ミレア少額短期 | お部屋の保険 ワイドⅡ | 要見積もり | 東京海上グループ・補償が手厚い |
| あそしあ少額短期 | 新家財総合保険(へやパス) | 要見積もり | 補償金額の設定が細かくできる |
※保険料は2026年7月時点で各社公式サイト・公開情報を調査したものです。実際の保険料は補償内容の組み合わせ・部屋の条件・地域により異なります。申込前に必ず各社の公式サイトで最新の金額をご確認ください。
※かつて賃貸向けとして人気だった楽天損保「リビングアシスト」は2021年1月に販売終了しています(後継商品なし)。現在販売中の「ホームアシスト」は持ち家向けのため、賃貸では加入できません。
借家人賠償責任は、火災や水漏れで大家さんの建物に損害を与えた場合に備える補償です。管理会社から「1,000万円以上」や「2,000万円以上」と条件を指定されることが多いため、まずこの金額を確認してから保険を選びましょう。
日常生活で他人にケガをさせたり、他人の物を壊した場合に備える補償です。自転車事故の高額賠償判例(9,500万円超)を踏まえると、1億円以上あると安心です。ただし1,000万円でも管理会社の条件は通ることが多いため、保険料とのバランスで判断してください。
自分の家具・家電・衣類などが火災や水害で損害を受けた場合の補償です。一人暮らしの家財評価額の目安は以下のとおりです。
補償金額を上げると保険料も上がるため、自分の持ち物の価値を大まかに計算して設定するのがポイントです。
料理中にキッチンを焦がした、洗濯機のホースが外れて床を水浸しにした——こうした「自分の過失で建物や他人に損害を与えた場合」に借家人賠償責任・個人賠償責任が使えます。修理費用は数十万〜数百万円になることもあり、保険がないと全額自己負担です。
上の階からの水漏れ、隣家からのもらい火——日本には「失火責任法」があり、重大な過失がない限り、火元の人に損害賠償を請求できません。つまり、もらい火で自分の家財が燃えても、相手に弁償してもらえない可能性があります。自分の家財を守るには、自分で保険に入っておく必要があります。
Q. 不動産会社に「指定の保険に入ってください」と言われました。断れますか?
契約書に特定の保険会社の記載がなければ、同等以上の補償がある保険を自分で選んで加入できます。管理会社に「自分で火災保険に加入したい」と伝え、必要な補償条件(借家人賠償の金額など)を確認しましょう。
Q. 入居途中で保険を切り替えられますか?
はい、更新のタイミングで切り替えるのが一般的です。途中解約も可能ですが、未経過分の返金額は保険会社により異なります。次の更新時に切り替えるのが最もスムーズです。
Q. 保険料が安いと補償が不十分ではないですか?
保険料は主に「補償金額の大きさ」で決まります。家財100万円・借家人賠償1,000万円の条件なら、年3,500円程度でも必要十分な補償が得られます。高い保険は補償金額が過大に設定されているか、不要なオプションが付いていることが多いです。
Q. 地震保険は必要ですか?
賃貸の場合、建物は大家さんの所有なので建物の地震保険は不要です。ただし家財の地震補償は別途検討の余地があります。地震で家電や家具が壊れた場合、通常の火災保険では補償されないためです。ただし保険料が上がるため、地震リスクの低い地域であれば優先度は下がります。
火災保険の選び方に迷ったら、お気軽にホシノマチ不動産にご相談ください。管理会社が求める条件の確認方法や、お部屋に合った補償プランのアドバイスもいたします。