2025/02/28(金) 22:39
国が認めた!田舎暮らしで失敗する3パターン -住まい、仕事、コミュニティ-
田舎暮らしが脚光を浴びてから何十年。
新型コロナウイルスの影響でフルリモートの仕事が増えてから、その流れはさらに進みました。
しかし、田舎暮らしをしたいと思っているけど、失敗が怖いという思いはまだまだ解決されていません。
そんなあなたに朗報です!
とうとう国が田舎暮らしでの失敗パターンを明らかにしてくれました。
今回は、明らかになった3パターンをご紹介します。
法律が明らかする田舎暮らし失敗の3パターン
田舎暮らしの課題は、ついに法律で定められるに至りました。
その法律は、「広域的地域活性化のための基盤整備に関する法律の一部を改正する法律」です。
この法律は、地方への人の流れの創出・拡大を通じて地域の活性化を図るため、
- 住まい
- なりわい(仕事)
- 地域住民との交流(コミュニティ)
の環境整備等を内容とするものになります。
わかりにくいですね(笑
これをわかりやすく言うと、
- 住まい
- 仕事
- コミュニティ
の3つが地方には不足していて、この3つが田舎暮らしの失敗パターンだということがわかります。
では、具体的にそれぞれどういうことなのかを見ていきたいと思います。
住まいの失敗例
住まいについては、大きく3つに分けられます。
1つめは、住環境です。
住まいがどこにあるのかによって、気候や日当たりなどが異なります。
引っ越してみたけど、寒すぎる。
古民家の雰囲気を気に入ったけど、暑すぎて大変といった声はよく聞きます。
建物の立地と機能の2つは意識する必要があります。
加えて、田舎暮らしでは車が必須です。
1人1台という家庭も珍しくありません。
そのため、駐車場が十分確保できるかは確認しましょう。
田舎暮らしといったら、畑という方も多いと思います。
現実問題として、庭付き一戸建ては多くありません。
家の前の庭で育てられるのがベストかとは思いますが、夏場の草刈りは結構大変です。
また、地方では耕作放棄地など無料で使ってと言われる畑はたくさんあります。
畑付きかどうかにはあまりこだわらなくても良いと思います。
2つめは生活環境です。
景観が良い物件は、買い物が不便といったことがよくあります。
徒歩でコンビニやスーパーに行ける物件が良いのか。
それとも、車で数分であれば問題ないのかといったことは意識しておくと良いと思います。
地方では、歩いて5分も車で移動する人がほとんどです。
自転車に乗っている人を見かけることもほとんどありません。
治安が悪いということはほとんどないと思いますが、観光客が多い地域などは気をつけたほうが良いと思います。
お子さんと一緒ということであれば、保育園や学校教育がどういったものかということも気になるかと思います。
多くの地域が待機児童がいないということを売りにしていると思いますが、土日の利用の可否といった利便性の点は都心ほど充実していないと思います。
3つめは、予算の問題です。
よくあるのは、住居の修繕費用や光熱水費が思った以上にかかったという点です。
古民家を購入してみたものの、思った以上に寒いので、断熱工事が必要だった。
凍結で給湯器が壊れてしまったので、入れ替えが必要になるといったことは出てくると思います。
また、都心でのマンション暮らしでコンクリートの家に住んでいるとエアコンの効きも良いのですが、木造の家だと太陽の熱の影響が大きくて暑い、すきま風で寒いということで、冷房費、暖房費がかかることもあると思います。
車の維持費や冬場はスタッドレスタイヤが必要だったといった部分も見落としがちな部分です。
中には、実家に帰る頻度が増えるなど、思った以上に交通費がかかったという方もいます。
仕事の失敗例
次に仕事の失敗例です。
最近多いのが、リモートワークで、もともとの仕事をそのまま行うというパターンかと思います。
この場合は収入も変わらず、仕事内容も変わらないので問題は少ないと思います。
ただ、田舎暮らしの時間がゆっくり流れる環境の中で、東京での忙しない仕事に追われていると、このような働き方を続けていて良いのかと感じる方も少なくないようです。
転職の場合は、地方でも都心でも変わらないと思いますが、多くの場合は年収は下がると思います。
それは、地方の会社のほうが収益性が低いからで、同じ仕事をしていても年収は下がるということが一般的です。
また、会社規模も小さいところが多いので、マルチタスクを求められることが多く、営業で入ったと思ったけど、事務的なことも含めて担当しているといった話は大いにあると思います。
地方での転職は、移住前に仕事を見つけるというのは難しいと思います。
そもそも面接などに企業に訪問することのハードルもありますが、受入企業側としても移住前提の方だと仕事だけでなく、地域となじめないといった形で退職されてしまうリスクもあるため、なかなか踏み切れないといった事情があります。
地域には、都心ほど仕事の種類も求人の数も多くありません。
そのため、タイミングが大切でちょうど募集をしていたのでといった形での就職も多いと思います。
地方での仕事を見つけるというよりは、フルリモートでの仕事を見つける方が早いかもしれません。
コミュニティの失敗例
おそらく、一番心配なのがこちらではないでしょうか。
コミュニティ、つまり地域や近隣とのトラブル関係ですね。
地域では多くの場合、自治会に入って地域清掃やゴミステーションの管理といったものを分担する必要があります。
自治会に入らないとゴミを捨てられないといった地域もありますし、自治体が出している広報誌が配布されないといったこともあります。
そういった制度的な部分で地域に入っていく必要があるというのが1つ。
もう1つは、隣近所の人たちとの関係性の構築です。
良い物件があっても、隣近所の人たちを選ぶことはできません。
そのため、ある程度地域の人たちに合わせた生活をする必要があります。
特に一軒家の場合は、既存のルールやお付き合いといったものが出てくるのは必須だと考えておくと良いと思います。
一方で、アパートの場合はそういった部分はあまりなく、入れ替えが激しい地域だと、引っ越しのときにも挨拶に行かなくても問題ないといった場合も多いと思います。
移住をしてみると、田舎の悪い点も見えてきて、改善すべきだと動きたくなる人もいると思います。
ただ、そこで都会的な価値観で動いてしまうと、地域の人たちは変化を望んでいないので、反発を受けてしまうということがよくあります。
地域の人たちが何をのぞむのかという部分を把握して、ニーズに応じた動きができるとそういったトラブルは回避できると思います。
田舎暮らしでの失敗を避けるために
これまで田舎ぐらしでのリスク面ばかりを述べてきたので、あまりポジティブに考えられなくなっている方もいるかもしれません。
実は、国が定めた3パターンは、私たちがずっと取り組んできた内容がそのままでした。
この3つの課題を解決するために私たちは立ち上がったといっても過言ではありません。
私たちが生まれるきっかけとなったホシノマチ団地については、まさしくこういった課題を解決した住宅です。
ホシノマチ団地:移住の三大不安点。住まい、仕事、コミュニティをすべて解決する団地
そして、この課題をいろいろな住まいでも解決していこうという思いでホシノマチ不動産は生まれました。
長野県の佐久エリアが中心になりますが、お気軽にご相談ください。