2024/02/24(土) 23:43
これだけ知っておけばOK!移住のために必要な佐久市の特徴と魅力
佐久市は移住で人気です。
2013年に空き家バンクの成約率で日本1位になり、その後2021年には長野県内の移住者数(社会人口の増加数)が306人で1位となりました。
ちなみに2位は軽井沢町で292人でした。
でも、全国的な知名度は低いので、佐久市に移住しても、「どこ?」と周りの人から聞かれることも多いはず。
そこで、佐久市はこんなところを簡単に紹介できるポイントだけをまとめました。
これから、「佐久市ってどんなところなの?」と聞かれたらこう答えてあげてください。
「観光には向かないけど、住むのには最高なところ!」と。
地元の人の多くが言っています。
軽井沢は住むところではない。住むなら佐久だと。
今回は、その理由についてご紹介します。
佐久市の特徴-東京からのアクセス、自然環境、医療が抜群-
佐久市の特徴は3つです
- アクセス
- 自然環境
- 医療
がどれも抜群!
他の地域も同じようなことを言っていると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その理由についてご紹介します。
東京からのアクセスが抜群なのに、空気が変わる異世界感
佐久市は長野県の東側、軽井沢のとなりのまちです。
一番の特徴は、北陸新幹線の佐久平駅かと思います。
そのため、東京駅から約70分、大宮駅から約1時間の距離にあります。
実際、東京から約1時間の土地であれば、他にもありますよね。
東京の多摩地域や神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬であれば急行に乗らずとも1時間で到着です。
しかし、
佐久は新幹線を降りた瞬間に違いを感じることができます。
それは…空気です。
空気が全く違います。
その理由は、標高が高いから、もしくは大気汚染を受けておらず空気がきれいだからではないかと思います。
冬は低い気温なのに乾燥しているため、その凛とした寒さに爽やかさを感じられると思います。
晴天率が日本でもトップクラスなので、晴れの日が多いということも冬の爽やかさを増していると思います。
実は、新幹線で一駅前にある軽井沢は、湿度が高く、佐久のような爽快感は味わえません。
この感覚は佐久ならではと言えると思います。
空が広くて、水が豊かな自然環境
佐久市は新幹線の駅が佐久平と言われていて、広い平野のような盆地です。
遠くに浅間山や北アルプス、八ヶ岳を見ることができますが、空が非常に広く感じます。
標高が中心部で約700メートルと東京の高尾山(599 m)よりも高いところにあります。
そのため、JAXAの観測所があるなど、星がきれいに見えるホシノマチとも言われていました。
海はありませんが、千曲川(信濃川)が流れていて、水が豊かです。
そのため、川魚が豊富で、稲作も五郎兵衛米をはじめとしたブランド米が育てられています。
日本でのプルーン栽培発祥の地として知られていて、生で食べるプルーンのおいしさはやばいです。
食べないと人生で損をしていると思います(笑
このことに関連して、佐久市は、自由が丘(東京都)、神戸市(兵庫県)とともに日本三大ケーキのまちと言われています。
これは、人口に対してのケーキ屋さんの数が多いこと。
上質なフルーツや乳製品、卵などが豊富に取れることから言われるようになりました。
きれいな水ということで、佐久地域だけで日本酒の酒蔵は13か所あります。
これらの酒蔵でSAKU13という商品も作っています。
またよなよなエールなどで有名なヤッホーブルーイングという会社が地ビールを作っています。
標高が高いため、冬はマイナス10度を下回りますが、夏は熱帯夜がないという朝夕の寒暖差がある地域です。
これからも温暖化が進む中で、自然に暑さ対策ができるのはうれしいですよね。
長野県トップレベルの医療・介護環境で健康意識が高い
長野県の病院は信州大学医学部附属病院(松本市)と佐久総合病院(佐久市)が二大巨頭です。
圏内にドクターヘリはこの2つの病院にしかないことから、そのことがわかります。
2014年には佐久総合病院の本院と分割されて、佐久医療センターという専門医療に特化した病院がオープンしました。
今後もその地位は揺るぐことはないと思います。
佐久総合病院は地域医療のメッカと言われていて、古くから地域全体で住民の健康を支えていこうという意識が高い地域です。
そういった歴史的な経緯もあって、市民の健康意識が高く、実際に市民の健康寿命も全国トップレベルとなっています。
都心では救急車が来るまでに時間がかかるし、来てからも受け入れの病院を探すまでに時間がかかるといった問題が発生しています。
佐久市の場合は、そういった心配が比較的少ないというのが安心な部分かと思います。
佐久市の魅力 -災害の強さ、発展余地、生活利便性、最先端教育-
活断層がなく、浅間山の噴煙の影響も少ない予想
佐久市内には活断層が発見されていません。
そのため、直下型の地震などは考えにくく、災害に強い環境にあると言えます。
市内を千曲川が流れており、洪水といったリスクはありますが、ハザードマップを確認し、被害想定を把握できるので、予想が可能です。
活火山である浅間山の噴火についての懸念もありますが、浅間山の南西側にあることもあり、歴史的には大きな被害はなかったようです。
佐久平駅周辺は都市計画開発が進み利便性が高まり、人口増加中
佐久市では佐久平駅を中心とした土地区画整理事業が行われてきました。
それにより、大型ショッピングセンターが増え、利便性が高まったため、人口が増加し、長野県内で21年ぶりに新設の公立小学校が設立されるということが起きました。
これは、周辺地域から佐久平駅周辺への転居が進んでいること、また首都圏からの移住者がこのエリアを選んでいることが要因となっています。
佐久平駅周辺は田んぼが広がる田園地域も残しており、自然と便利さが共存した魅力は今後も多くの人を惹きつけるのではないでしょうか。
実は、北陸新幹線では軽井沢の一つ東京寄りに安中榛名駅という群馬県の駅があります。
ただ、こちらは佐久平に比べると開発が全く進んでいません。
その理由は、山の中にあるため、開発コストがかかるということが大きいと思います。
通常であれば、東京に近い安中榛名の方が先に開発されるはずですが、佐久盆地という広大な平地があることが大きな強みとなっています。
高速道路でも佐久インターチェンジがあることに加えて、中部横断道が開通し、静岡方面へのアクセスも良くなっていることも利便性を高めています。
車があれば生活に不便なし。温泉は各エリアに1か所
佐久市は車があれば生活に不便することはありません。
また、免許を取って以降、車を運転したことがないという方も、道が広いので、不安を感じることはあまりないと思います。
国道沿いにスーパーやショッピングセンターが多数あり、飲食店も多いです。
信州そばといった観光客向けの食事もおいしいですし、地元の人たちに人気のお店もたくさんあります。
20時頃には多くのお店が閉まってしまいますが、それだけ健康的な生活を送ることができると思います。
車なしで歩いて生活する場合は、佐久平駅周辺や臼田駅や中込駅周辺といったところであれば可能です。
ただ、東京に出ようと思うと、佐久平駅までの電車やバスの本数に限りがあるので注意が必要です。
温泉がほぼすべてのエリアに1か所以上あるというのも魅力の一つです。
車で10分から20分走ればどこかしらの温泉に行けるのではないでしょうか。
その温泉は市が運営しているものが多いため、1回500円と手頃な値段で入ることができます。
中には、家にお風呂を用意せず、温泉に通うという人もいるほどです。
温泉好きには非常に良い環境かと思います。
私立の小学校が設立されるなど、教育移住が増加中
佐久地域には2014年のインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)をはじめとして、
2023年には佐久市にさやか星小学校が開校になりました。
もともと私立の佐久長聖中学校・高校が有名でしたが、近年の新設ラッシュは教育に意識の高い方々の周辺エリアへの移住につながっています。
大日向小学校では、小学校に通う親御さんの声を受けて、2022年に大日向中学校(佐久穂町)が新設されるなど、新たなニーズにこたえていく流れというものも出てきています。
実はそれによって、適切な住まいが見つからないという課題も出てきてはいるのですが、それについては私たちもご協力できればと考えています。
移住の支援が充実
移住前に佐久市を訪問する際のお金の支援
佐久市移住検討者滞在費補助金という制度で以下の費用が補助の対象となります。
対象者:佐久市への移住や二地域居住を検討している方
補助対象 | 補助額(利用限度) |
---|---|
レンタカー代※カーシェアも利用可能 | 実費の1/2以内・上限¥3,000/日(6日分まで) |
新幹線乗車券※ローカル線は対象外 | 実費の1/2以内・上限¥10,000/人・日(4人・6日分まで) |
高速バス乗車券 | 実費の1/2以内・上限¥5,000/人・日(4人・6日分まで) |
高速道路利用料金 | 実費の1/2以内・上限¥10,000/日(6日分まで) |
タクシー乗車料金 | 実費の1/2以内・上限¥3,000/日(6日分まで) |
宿泊費※「佐久市内」であればどこでも可 | 実費の1/2以内・上限¥4,000/人・泊(4人・5泊分まで) |
一時保育サービス利用費※「佐久市内」であればどこでも可 | 実費の1/2以内・上限¥2,000/人・日(子ども3人・6日分まで) |
こちらの申し込みについては、shijuryというサイトからが便利です。
移住するとお金がもらえる
佐久市UIJターン就業・創業移住支援事業補助金という制度があり、
移住者 | 補助金額 |
---|---|
単身の世帯 | 60万円 |
2人以上の世帯 | 100万円※ |
※18歳未満の世帯員を帯同するときは、当該世帯員一人につき100万円を加算。
となっています。
同様の補助金は他の自治体でもあるのですが、佐久市の場合は移住者が多いため、年度途中で締め切りになることが多いようです。
移住して1年以内であれば締め切りの翌年度も募集があれば応募できるということなので、あえて年度当初(4月)などに移住するといったことは考えなくても良いかと思います。
支援については、住まい(空き家バンク等)、仕事(さくさくワーク)といった取り組みも行われているのですが、これらは別の機会にご紹介します。